さくら/森山直太朗【いとうこっそりくらぶ|台無しカバー】

さくら【いとうこっそりくらぶ|台無しカバー】

社会に揉まれ、都会に飲まれ、喧騒の中を日々生きる我々ですが、そんな毎日でここぞという時にはカフェインを取り入れる方も多いと思います。エナジードリンクや、栄養ドリンクなど好みが分かれるところですが、そういう時には自分はもっぱらブラックコーヒーを飲んで気合いを入れています。最近、一部の界隈で囁かれていますがコーヒーは健康にも良いとのことで、安全且つしっかりとブーストするにはブラックの濃いコーヒーが一番なのではないかと自分は思っています。

どうも、ベーシストのイナガキセイヤです。

今回は、こっそりくらぶの台無しカバーシリーズで以前カバーさせていただいた森山直太朗さんの「さくら」を、実際に演奏をした自分のベーシストとしての視点を交えて振り返っていきたいと思います。

目次

アーティストと楽曲の概要

最初に、アーティストと楽曲の説明です。
森山直太朗はJ-POP、フォークソングなどを主に手掛け、日本を代表するシンガーソングライターの一人。そのなかでも代表格と言えます。
メジャーデビュー後は数年で「NHK紅白歌合戦」に出場し、「さくら(独唱)」を披露。
後にも、「夏の終わり」や「生きてることが辛いなら」、合唱曲にもなった「虹」などなど。
後世に語り継がれるであろう楽曲を非常にたくさん生み出し、今も尚その軌跡の途中である偉大なアーティストです。
度々メディアへの出演もし、芸能人の顔も持っていますが両親は音楽家の「森山良子」と「ジェームス滝」、義兄に芸人のおぎやはぎの「小木博明」を持つなど芸能人一家であることも世間的には有名ですよね。

楽曲カバーのポイント

冒頭は一部だけ原曲重視でギターがしっとりと弾き始めますが、4小節以上は大人しくしてられないということですぐに細かい音符のキメを入れて強制的にテンポを上げて曲のベース(下地)を変えていますね。
ここからの展開は早いですね。Aメロはボーカルメロディのアクセントに合わせてドラムとベースもフレーズを合わせています。
その後、途中ずっとこの刻みだけだと一辺倒になるというので三連符を強調した合わせを入れて次のメロディに繋いでいきます。
Bメロは少しだけ開放感というかを意識して差別化を図っています。テンポ感がかなり違うので原曲と違って聞こえますが、メインメロディは意外とそのままで弾いているようです。
音符間が縮まってリズムも変わっているので別物と言えば別物ですが。

そして、サビにいきたいのですがここはいつも通り

ギター伊藤

サビ前は変なの入れたい

という流れです。

スッとブレイクが入り、ギターがひと回しフレーズを弾いてそれに続いて全員入ります。
Bメロ前のフレーズの派生系のようなもので、要所要所で使っているので(特にギター)この回のサブテーマ的なものと言えますね。
このフレーズを繰り返しつつ広げていって、盛り上げていきます。ドラムは途中4つ打ちに切り替えています。
そして、ボルテージをもうひとつ上げるために半音リフで攻めています。

ギターに合わせてベースもハモリを重ねていますね。締めに、4・4・2・1のキメです。これも割と我々のなかでお決まりのアレンジ方法ですが、適当にそれぞれ数字を言い合ってキメフレーズをつくっています。
サビはJ-POPでよく使われているような、所謂王道のアレンジに近いフレージングで出来るだけ普通を意識しています。
ここまで勢いで一気に作っていて最後少し雑になったのか

ギター伊藤

じゃあ、最後はこれで!

と突拍子も無いフレーズを出してくました。普通のあとは変なのが我々のお決まりなので、同意してほとんどユニゾンで何となく合わせて終了です。

この曲のアレンジは難航した記憶があります。
曲調がバラードのものだと我々は困ってしまうことが多くて、なかなか変えたくても、こういった静かな楽曲だとメインのメロディが強いのでそこを確実におさえないと「何の曲なのかわかりづらくなるというのと、伴奏は基本的にはその動きに合わせることになるのでこちらもまたかなり制限されてしまう」というような認識です。
なので、我々はその曲調自体から変えてカバーしやすくしてみました。

このアレンジを競馬で例えるなら

競馬でいうと、芝の中~長距離レース18頭立ての8、9番枠でスタートは出遅れますが何とか馬群のすぐ後ろに付きます。
3コーナーの少し前、大外から少しずつ上がっていって先頭集団を捉えるがそのままキープ。
残り約800メートル、もう脚は使い切っているものの大外の位置どりで馬場の有利が発生、相対的に末脚が効くことで粘って掲示板内ゴール。といった感じでしょうか。
自分で振り返ってかなりギリギリだったなと思ったので、4、5着辺りなのかなと個人的には思いました。

以上、台無しカバーの振り返りいかがだったでしょうか。
YouTubeのMotetチャンネルから「さくら」の動画が見れますので、よければ改めて見てみて下さい。

今回ご紹介した動画はコチラ

さくら【いとうこっそりくらぶ|台無しカバー】
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