ピアノコードの覚え方とは?初心者でも簡単&わかりやすい学習方法をご紹介!

本記事では「ピアノを美しく奏でてみたい!」「ピアノで作曲してみたい!」と考える初心者の方にとって役立つピアノコードの覚え方や学習方法をお伝えします。楽器未経験の方も本記事を参考にピアノコードの学習方法を覚えて楽しく演奏できるようになりましょう。

目次

コードとは何か?

コードとは、和音(chord)のことを意味しており、複数の単音が集まってできているグループの名前であると覚えておけば良いでしょう。例えば、Cメジャーコードは「ド」「ミ」「ソ」の3つの音が集まったグループのことを指します。

ピアノコードの覚え方のコツ

ピアノコードの覚え方のコツは、一つひとつのコードの鍵盤位置を丸暗記するのではなく、コードの仕組みを理解することです。初心者のうちにコードの仕組みを理解すると、覚えが早くなるためおすすめです。

よく使うコードが10種類ある場合、丸暗記の場合は12個のルート音×よく使う10種類のコード=120パターンものコードの鍵盤位置を覚えなくてはなりません。

一方、コードの仕組みを理解して各コードの音程を知ることで、よく使うコードの音程10パターンを覚えればより早くピアノが上達しやすくなります。

ピアノコードの仕組み

コードは基本的にアルファベットで表記される

コードはA・B・C・D・E・F・Gというように、基本的にアルファベットで表記されます。ルート音となるドレミファソラシで合わせると、「C・D・E・F・G・A・B」の順番になります。

CDEFGAB
ファ

・ピアノコードは最低3音で構成される

コードとは何かの項目でお伝えした通り、ピアノコードは最低3音で構成されるため、3つ以上の鍵盤を押さえることでコードは成り立ちます。例えば、Cメジャーコードは「ド」「ミ」「ソ」で構成されることになります。

・コードには「ルート音(根音)」がある

コードにはルート音(根音)と呼ばれる基本の音が存在します。Cメジャーコードの「ド」「ミ」「ソ」であれば、和音の中で一番下に来るC=「ド」の音がルート音となり、コードの響きを支配する音になります。

なお、ルート音は譜面のコード表記ではC(Cメジャーコード)、Cm(Cマイナーコード)のように大文字で表記されます。

ピアノの「#(シャープ)」「♭(フラット)」を覚える

「#(シャープ)」が付いているピアノコードの場合

#(シャープ)は簡単に言うと「半音上げてください」という指示を表す記号です。

つまり、Cメジャーコードが「ド」「ミ」「ソ」で構成されているため、C#と譜面にあった場合には全ての鍵盤を1つ右隣の「ド#」「ファ」「ソ#」に移動して弾けば良いということになります。

しかし「ミ」と「ファ」、「シ」と「ド」の間は黒鍵を挟んでいないため半音になります。楽譜を見て判断がつかなくなった時は、鍵盤を見て「黒鍵を挟んでいない箇所は半音」と覚えて思い出すようにすると安心です。

「♭(フラット)」が付いているピアノコードの場合

♭(フラット)は、#とは反対で「半音下げてください」という指示を表す記号になります。

たとえばDメジャーコードが「レ」「ファ#」「ラ」で構成されているため、D♭と譜面に記載されている場合は全ての鍵盤を1つ左隣の「レ♭」「ファ」「ラ♭」に移動して演奏すれば良いということになります。

ピアノのメジャーコードを覚える

メジャーコードとは、シンプルで明るく楽しげな響きを持っているベーシックなコードのことです。

ピアノのメジャーコードは、主要な7種類のコードを覚えれば、あとはルールに従って構成音を変化させていけば良いので、全てのパターンを丸暗記する必要はなくなります。

具体的には以下の通りです。

  • Cメジャーコード=「ド」「ミ」「ソ」の3音を押さえる
  • Dメジャーコード=「レ」「ファ#」「ラ」の3音を押さえる
  • Eメジャーコード=「ミ」「ソ#」「シ」の3音を押さえる
  • Fメジャーコード=「ファ」「ラ」「ド」の3音を押さえる
  • Gメジャーコード=「ソ」「シ」「レ」の3音を押さえる
  • Aメジャーコード=「ラ」「ド#」「ミ」の3音を押さえる
  • Bメジャーコード=「シ」「レ#」「ファ#」の3音を押さえる

なお、コードの根の音にあたるルート音は、一番低い左側の鍵盤の位置にあることも覚えておくと、よりわかりやすいでしょう。

ピアノのマイナーコードを覚える

マイナーコードとは、メジャーコードと比べて、暗く悲しげな響きを持っているコードの構成音になります。

ピアノのマイナーコードの弾き方はとても簡単で、メジャーコードで覚えた3つの構成音の真ん中にあたる音を半音下げる(♭にする)だけで弾くことができます!

例えば、Eメジャーコードが「ミ」「ソ#」「シ」で構成されているため、Eマイナーコードを弾きたい場合には、真ん中の音である「ソ#」を半音下げて「ミ」「ソ」「シ」の鍵盤を押さえましょう。

3つの構成音の真ん中にあたるたった1音を半音下げるだけで、メジャーコードの明るい響きが、マイナーコードの暗い響きに変化するのはとても面白いですよね。

ピアノの通常のセブンスコード/マイナーセブンスコードを覚える

セブンスコードとは、ルート音に対して7度の音を足した和音のことを意味しています。通常のコードと比べて、より深みと広がりのある構成音になるのが特徴です。

ピアノのセブンスコードは、ここまで覚えたメジャーコードとマイナーコードにセブンス(7度)の音を足した4音で構成されます。

具体的には、メジャーコードまたはマイナーコードの3番目の音から数えて4つ目の音を構成音に追加します。例えば、C7(Cセブンス)の場合は「ド」「ミ」「ソ」「シ♭」、Cm7(Cマイナーセブンス)の場合は「ド」「ミ♭」「ソ」「シ♭」となります。

ピアノのメジャーセブンスコード/マイナーメジャーセブンスコードを覚える

ピアノのメジャーセブンスコードとマイナーメジャーセブンスコードについては、メジャーコードまたはマイナーコードの3番目の音から数えて5つ目の音を構成音に追加します。

そのため、CM7(Cメジャーセブンス)の場合は「ド」「ミ」「ソ」「シ」、CmM7(Cマイナーメジャーセブンス)の場合は「ド」「ミ♭」「ソ」「シ」で構成されるコードになります。

ピアノコードのおすすめの練習方法

・ランダムなコード進行を自分で書いて反復練習する

ここまで紹介してきたコードの仕組みや種類をある程度覚えたら、ランダムなコードが記載されているコード進行を自分で書いて、そのコードの進行通りに鍵盤を押さえることができるか反復練習してみましょう。

ランダムなコード進行については、簡単にC→F→Gなどの3つのコード進行から始めて、C→F→G→D→Cなど、徐々に増やしていくと良いでしょう。

・慣れてきたらコード譜を見ながら楽曲を演奏してみる

慣れてきたら、コード譜を見ながら楽曲を実際に演奏してみる練習方法に移りましょう。これができるようになれば、コードのことを何も知らなかったピアノ初心者から、ピアノ演奏者の仲間入りです。

練習曲は、3コードまたは5コード程度で弾くことができる楽曲を選ぶのがポイントです。練習として初歩的でありながら、「曲を演奏している」という達成感を得られるためおすすめです。

3コードで弾ける楽曲事例:「Happy Birthday To You」など
5コードで弾ける楽曲事例:「ルージュの伝言(松任谷由実)」など

まとめ

今回の記事では初心者でも簡単でわかりやすいピアノコードの学習方法を詳しくお伝えしてまいりました。コードの仕組みを理解すれば、たくさんのコードを丸暗記する必要なく練習することができます。反復練習を重ねてぜひピアノ演奏を楽しんでくださいね!

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