完全にアイスコーヒーの季節になってきた。しかし、それでもタイミングによってはホットでブラックコーヒーを啜りたいタイミングもある。それも市販のものでいきたい時。幸運なことに近所の某コンビニ(ちょっと止まるとこ)では1年通して温かい飲料が販売されている。素晴らしい経営方針だと思います。普通で考えれば需要が薄れる商品として切り捨てても良い筈ですが、あえて残すことで他店との差別化をはかり自分のような一部の顧客を引き入れることができる。できていると思います。効果はバツグンです。
どうも、ベーシストのイナガキセイヤです。
今回は、こっそりくらぶの台無しカバーシリーズで以前カバーさせていただいたサザンオールスターズさんの「真夏の果実」を、実際に演奏をした自分のベーシストとしての視点を交えて振り返っていきたいと思います。
アーティストと楽曲の概要
最初にアーティストと楽曲の説明です。
サザンオールスターズは日本の5人組ロックバンド。略称は「サザン」。
青山学院大学で結成され、1974年頃から活動をしていき1978年に「勝手にシンドバッド」でメジャーデビュー。翌年には「いとしのエリー」がヒットしました。1990年に入り、「涙のキッス」や「エロティカ・セブン」などがミリオンセラーとなり、2000年に「TSUNAMI」がダブルミリオンを記録し、第42回日本レコード大賞で大賞を受賞しています。
「真夏の果実」はサザンオールスターズの28枚目にリリースされたシングルの収録曲。
バンドのボーカル桑田佳祐が監督を務めた映画「稲村ジェーン」の主題歌としても使用されていた他、CMやドラマの挿入歌などにも起用されています。
出荷枚数は累計85万枚を記録していて、オリコンシングルTOP10獲得週間数は「いとしのエリー」「TSUNAMI」「勝手にシンドバッド」に次いで4番目に高い記録となっています。
楽曲カバーのポイント
はじめにイントロのオルゴールサウンド部分から入っていきますが、2小節やり切る前にキメでテンポチェンジをして一気に元気な曲調へと変更させています。
元のバラードの面影は無く、明るくポップな雰囲気でAメロを演奏していきます。
前半ではベースは全部弾ききらずにドラムのバスドラムに対して合わせるようなアレンジになっています。スネアで16分の刻みが入った後は少し盛り上がりを加えた展開へとなっていきます。
Bメロの最初ベースは刻んでいて、ドラムは所々間が空くようなキメ的フレーズで叩いています。歌メロの「今もこの胸に~」のところから全体で合わせながら下降の動きでキメていき、4小節間コードの響きを毎小節変えて大きく3つ合わせてから間で細かく4つ入れるフレーズを4回繰り返してオリジナルのパートにいきます。
あえて可愛らしいポップなサウンドでふざけてはいないのですが、真面目にふざけた様な抜けた雰囲気を演出して展開作りをしています。
一度、終わった様に見せかけてもう一度同じフレーズにいきます。そこからフレーズの終わり部分を繰り返していき、だんだんとフレーズの末端部へとフォーカスしていきブレイクしてギターがサビのメロディを弾くのに続いてベースとドラムもサビへと移ります。
サビひと回し目ではハーフテンポで重さのある原曲に近いメロディ重視の演奏になっています。その後、テンポは戻りロック寄りのビートでまた一点変わって爽やかな雰囲気のサビになっていますね。歌メロのリズムに合わせて全員でキメを入れながら「真夏の~」からしっとりとさせていき、ここのフレーズが終わりきる前にまたビート感は違うものになりますがドラムなんかはクローズドリムショットを使いながらフレーズを繰り返して、最後は所謂チル的な落ち着いた感じで締めています。
まとめ
こういった色々な突飛なアレンジが多い場合は大体苦戦した時なのかなと。元が偉大な名曲すぎてメロディラインも強いのもあり、それをこっそり的に変えるのは割り増しで難易度が上がるのだと思います。
以上、台無しカバーの振り返りいかがだったでしょうか。
YouTubeのMotetチャンネルから真夏の果実の動画が見れますので、よければ改めて見てみて下さい。