恋/星野源【いとうこっそりくらぶ|台無しカバー】

恋【いとうこっそりくらぶ|台無しカバー】

酸味のあるコーヒーが苦手だ。
そう思っていたのですが、今までの自分の飲み方の問題も関係していたのかもしれない。
一度口に含んで飲み込むまでに区切りがあったのを、止めることなくスッと飲み込むことで香りが鼻に抜けて爽やかな風味を感じられるのだとわかりました。
飲み物を飲む際にクセで何でも同じようにしていたのですが、ちょっとした飲み込み方一つでもかなり変わるものなのだと気付かされました。

どうも、ベーシストのイナガキセイヤです。
今回は、こっそりくらぶの台無しカバーシリーズで以前カバーさせていただいた星野源さんの「恋」を、実際に演奏をした自分のベーシストとしての視点を交えて振り返っていきたいと思います。

目次

アーティストと楽曲の概要

最初にアーティストと楽曲の説明です。
星野源は日本のシンガーソングライターとして活動していて、その他にも俳優業や執筆活動など多方面で活躍を続けているマルチプレイヤー。
中学生時代からギターと演劇を始め、その後19歳頃にはSAKEROCKというインストゥルメンタルバンドを結成。
このバンドでのMVが2009年にSPACE SHOWERで評価され受賞しています。
翌年にソロデビューをし、「ばかのうた」をリリースするとCDショップ大賞に入選します。
2016年にテレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」に俳優として出演し、同時に主題歌も担当します。
ドラマのエンディングでは曲に合わせた「恋ダンス」が話題を呼び、社会現象となりました。
その後もドラマやアニメでたびたび主題歌等で曲が使われていて、俳優としても数多くの作品に出演し賞を獲得したりとその活躍は留まることを知りません。
「恋」は2016年に9枚目のシングルとしてリリースされました。ドラマの主題歌として使用され、ドラマの人気と相まってBillboard Japan Hot 100総合シングルチャートで7週連続、通算11週にわたり週間1位を獲得しています。
ドラマのエンディングでこの曲をバックに披露されたダンスが大変な人気となり、当時SNSなどでは一般人はもちろん著名な俳優や団体等もダンスのカバー動画を投稿するほどでした。

楽曲カバーのポイント

始まりは原曲では間奏に使われるギターリフを最初にひと回し全体でキメて始まっています。このリフを派生させたダークなフレーズへと移り、2小節間何となく細かいリズムで合わせてからイントロのフレーズに入っています。
Aメロへと繋ぐところでそれぞれの区切りの頭を突っ込んで入り、これを数回繰り返します。
Aメロの冒頭もメロディに合わせて全体でキメていますね。
ここから前半部分まではそのままの流れで行きますが、後半からは歌のメロディに対して全てユニゾンして合わせるようなアレンジとなっています。
できるだけスタッカートで短く音を切ることを意識しています。
ドラムは途中変化球的なフィルで遊びを入れていますね。
「~ただ腹をすかせて」の辺りで一度投げてから次のセクションへと繋ぐために元の雰囲気へと復帰して行きます。
Bメロはベースがメロディを取るパターンで差別化のためうっすらコーラスをかけた音色となっています。
ドラムとギターは細かいリズムで疾走感のあるようなものになっています。
歌メロでいう「~愛が生まれるのは」までベースが弾き切ると全体でのキメが入ります。
そしてベースのリフが入り、ほか2人は一度ここでブレイクしています。フレーズのふた回し目からギター、ドラムと参加してこの2人のリズムは共有されていますが、ベースは同じリフを弾き続けてポリリズム的なものにしています。
途中からベースもフレーズを合わせていき、そのまま少しずつクレッシェンドで上ってサビの前に裏拍でキメてブレイク。

サビでは全体的にゆったりとした感じでポップな仕上がりになっています。裏打ちのビートを基調に、しっかりとメロディが前に出るよう伴奏陣は支えるようにして演奏しています。サビのふた回し目から所々キメが入っています。ギターの弾くメロディも隙間を埋めたり少しハネていたりとアレンジされていますね。「指の混ざり~」のところから各々でリズムに対してキメを入れていき、この後にサビ前で使った変拍子的フレーズが入ってこれで締めています。

まとめ

何となくさらっと、しれっと、しているような感じなのですが、結構変なアレンジが多いですね。
サビの一瞬だけまともなので、聞く側としてはそこしか落ち着いて聞けないですよね。
競馬でいいますと、緊張の新馬戦。馬体の状態は良いですが、緊張から興奮がなかなか収まりません。馬場入りしてゲートへ向かいますが言うことを聞かずに係員の誘導でなんとかインします。
最後の1頭が枠入りしてゲートが開かれますが、ここで少し立ち上がり完全に出遅れてしまいます。
幸い思ったより差がなく最後尾へとつけます。そこから追い上げていきますが、興奮して騎手の指示を聞かずに全力で走り続けていきます。最後の直線までなんとか残り、競って追い込むことは厳しいものの鞍上のムチ入れで粘って掲示板内でゴールイン。そんな感じでしょうか。

以上、台無しカバーの振り返りいかがだったでしょうか。
YouTubeのMotetチャンネルから恋の動画が見られますので、よければ改めて見てみて下さい。

恋【いとうこっそりくらぶ|台無しカバー】
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次