ドラムの基礎練習とは?初心者が知っておきたい基礎知識・楽譜の読み方などを紹介!

ドラムの基礎練習は、初心者はもちろん、中級者や上級者になっても毎日のように取り組むべき重要な練習であると言えるでしょう。今回は、初心者が知っておきたいドラム基礎練習の知識・楽譜の読み方などを詳しく紹介していきます。

目次

ドラム初心者が基礎練習をする前に覚えたいこと

・まずはドラムの各箇所の名称を覚える

ドラムセットは、さまざまな大きさのドラムとシンバルがセットになった状態を指します。まずはそれらの名称をしっかりと覚えましょう。

– ドラム3点

最も基礎となるセットは「ドラム3点」と呼ばれるハイハット・バスドラム・スネアです。基本的なドラムプレイは、このドラム3点で行うことになるため覚えてください。

ハイハットはペダルがついている開閉式の小型シンバルで、リズムを刻む主軸になります。スネアはセットの真ん中に配置するドラムで、高い打音が特徴となっており、底面にコイル状の金属線が張られています。バスドラムは最も低い音が出るドラムで、キックペダルを踏み込むことで、ビートの中心を担う音を出します。

– クラッシュシンバル

クラッシュシンバルは、ドラムセットの左右の外側に配置される大きなシンバルで、小節切り替えのアクセントになる「ジャーン」という大きな炸裂音を鳴らすことができるものです。

– チャイナシンバル

チャイナシンバルはドラムセットの右側に設置される大きめのシンバルで、クラッシュシンバルと比べると「チーン」という高い音が出る特徴があります。ハイハットの代わりに「チンチンチン」といったリズミカルな音色でリズムを刻む際などに活用します。

– タム

タムは、小節の切り替わりの時などに行うフィルインやドラムソロなどで活躍するもので、ハイタム・ロータム・フロアタムの順番に打音の音程が低くなっていきます。

ドラムプレイヤーによっては、タムを設置しないシンプルなドラムセットを好む方や、タムを多数配置して派手なフィルインをプレイする方もいます。

・楽譜の読み方を体得する

ドラムの楽譜は5線譜に上記のようにして、●と×の音符によって記載されています。ゆくゆくは各種タムやライドシンバルなども含めた全ての譜面の記号を暗記する必要がありますが、ドラム初心者が最初に基礎練習する際には、まずはドラム3点(ハイハット・スネア・バスドラム)の譜面を最低限読めるようにすると良いでしょう

ドラム初心者が基礎練習をする際に揃えたい道具

・スティック

ドラムの基礎練習をする際に、必要不可欠なものとして挙げられるのがスティックです。2本で1セットとなっており、価格相場は1,000円〜となっています。スティックは使い込むと短期間で折れてしまうこともあるので、予備に複数持っておくと安心です

・メトロノーム

メトロノームは、テンポをキープしてドラム演奏ができるようになるために絶対に用意したい道具です。一定のリズムをずれることなく刻みながら練習することでリズムをキープする癖をつけることができることにくわえて、速度を上げて練習する際などにも重宝します。価格相場は1,000円〜となっていますが、スマートフォンの無料アプリを利用する方法もあります。

・練習(トレーニング)パッド

自宅で手軽にドラムを練習したい場合には、練習パッドを購入するのがおすすめです。価格相場は数千円程度と安価になっており、「手軽にスティックで打面を叩く練習がしたい」「早くスティックの振り方やパターンを覚えたい」と考える初心者の方はぜひ購入を検討してみてください。

・練習(トレーニング)ドラムセット

自宅で本格的なドラム基礎練習がしたい方は、練習ドラムセットを購入すると良いでしょう。ドラム3点やバスドラム・シンバル・タムなどの一通りの練習パッドがセットになっているため、実際に演奏する時と同じようにプレイできます。料金相場は1万円〜で、高いものだと10万円程度しますので、予算に応じて選ぶと良いでしょう。

・教則本または楽譜

しっかりと座学を含めてドラムの基礎練習をする際には、教則本を用意することも大切です。叩いてみたい楽曲が最初から明確な場合には、楽譜も合わせて購入しておくと、ドラムの基礎練習をマスターした後の楽曲練習にも活用することができます。

ドラム初心者が初日に練習する基礎中の基礎

・スティックの握り方をマスターする

ドラムスティックは、スティックのお尻側にあたるグリップと呼ばれる部位を持ちます。グリップを人差し指の第一関節と親指の腹でつまむようにして持ち、残りの指はスティックに添える程度で握ります。その状態で、手の甲を上向きにして構えます。

ドラム初心者が基礎練習をする際の注意点として、スティックを強く握り込みすぎるという間違いが挙げられます。スティックは上記の通り、力任せに握らず、柔らかく持つことが重要です。

・ドラムの基本の構え方を覚える

スティックの持ち方を覚えたら、ドラム3点の構え方を覚えましょう。手をクロスさせて、右手を上にしてハイハットにスティックを添え、左手は下にしてスネアに添えます。右足はバスドラムのペダルに上に乗せ、左足はハイハットのペダルの上に乗せれば、基礎の構え方の完成です。椅子の高さは、両足をペダルに乗せた際に膝が広がりすぎない程度に調整しましょう。

・ドラムの基礎の叩き方を学ぶ

ドラムの構え方を身につけたら、ドラム3点の叩き方の基礎も頭に入れていきます。まず、ハイハットは、スティックの先(チップ)の部分ではなく、胴(ショルダー)の部分で叩くように心がけましょう。スネアを叩くときは、真ん中を狙って叩くのがポイントです。バスドラムは、ペダルから踵を浮かせた状態にして、つま先で踏み込んで鳴らすようにしてください。

ドラム初心者が最初に取り組むビートの基礎練習

ドラム初心者は、まず以下で紹介している5つのビートの基礎練習からマスターするようにしましょう。これらを毎日の練習メニューの日課にすることで、ドラムの基礎力上達を目指してください。

・8ビート

8ビートとは、4分の4拍子で8分音符を基本単位としたビートのことです。1拍目と5拍目、6拍目 にアクセントをおくのが一般的ですが、音楽ジャンルや楽曲によって異なります。

8ビートはあらゆる現代音楽の基礎中の基礎となるため、まずはこちらのビートから体得しましょう

・4ビート

4ビートは、1小節の中に4分音符が4つあるビートのことです。8ビートの2分の1のビートとなっており、最も基礎的なビートですから、8ビートと併せて覚えてください。

・16ビート

16ビートとは、4分の4拍子で16分音符を基本単位としたビートのことです。2拍目と4拍目にアクセントをおき、8ビートの倍の16回を1小節の中で刻みます。4ビート・8ビートと比べてスピード感のあるロックやジャズなどで多用される基本ビートです。

・頭打ち

頭打ちとは、表拍でスネアのアクセントが入るリズムパターンのことです。拍の頭に一拍ずつスネアを叩き、裏拍にバスドラムが入るパターンなどが頭打ちの基本となります。

・裏打ち

裏打ちとは、頭打ちとは逆に拍の裏を叩き続けるドラムパターンのことで、英語ではバックビートとも呼びます。ハイハットで裏のリズムと叩き続けるプレイが裏打ちドラムの基本であると言えるでしょう。

まとめ

今回は、初心者が知っておきたいドラム基礎練習の知識・楽譜の読み方などを詳しく紹介しました。「好きな楽曲を早く叩きたい!」と思うプレイヤーは多いと思いますが、まずはドラムの基礎練習を行ってから、段階を経て楽曲の練習に進むことをおすすめします。

なお、初心者におすすめのドラム練習曲については、以下の記事に詳しくまとめていますので併せてチェックしてください。

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