POP STAR/平井堅【いとうこっそりくらぶ|台無しカバー】

POP STAR|平井堅 台無しにしてみた【いとうこっそりくらぶ】

どうも、ベーシストのイナガキセイヤです。
今回は、こっそりくらぶの台無しカバーシリーズで以前カバーさせていただいた平井堅さんの「POP STAR」を、実際に演奏をした自分のベーシストとしての視点を交えて振り返っていきたいと思います。

目次

アーティストと楽曲の概要

最初にアーティストと楽曲の説明です。
平井堅は日本のシンガーソングライター。
高校を卒業後に上京をし、大学在学中から横浜や新宿のライブハウスなどで歌手として活動。その傍でSony Music Entertainmentのオーディションに応募して入選したのをきっかけに1993年にソニーレコードと契約。1995年にCDデビューをしました。1枚目のシングル
「Precious Junk」がテレビドラマ「王様のレストラン」とのタイアップとなりますが、この時点ではあまり話題に取り上げられなかったそうですが、ラジオ等での活動を続けていき2000年8枚目のシングルとしてリリースされた「楽園」が多方面で大きく取り上げられていきその注目度と勢いで以後ヒット曲を多くリリースしています。
「POP STAR」は23枚目にリリースされたシングルの収録曲。
フジテレビ系月9ドラマ「危険なアネキ」の主題歌として書き下ろされた楽曲で、ドラマプロデューサーの要望を受け文字通りの王道ポップスで「歴史的なラブソング」というテーマのもと現在でも知られる大ヒット曲として今でも多くのファンに聴かれる一曲。
ドラマの人気と相まってオリコンデイリーチャートで1位となり、週間チャートでも1位を記録し前作に続いて2作連続の首位獲得となりました。

楽曲カバーのポイント

曲の入りはサビから始めています。ギターが歌メロの「I wanna be a~」部分を弾き始め、リズム隊は「POP STAR」から入っています。自分のベースはルート音を低音と高音でふたつ鳴らしています。それぞれ小節の頭はくって演奏していて「夢中に~からね」までいき、半音の動きで2回打ちブレイク。
「キラキラの~」のメロディは伊藤の提案を受けギター・ベースでユニゾンを弾いています。
「~かけてあげよう」の部分まで進みキメを入れたら少し変化を加えた「君だけに」のメロディが入り、その後原曲のイントロ部へと続きますが雰囲気をガラリと変えたものにしています。
テンポをグッと落としてバラード寄りの曲調になりますが、その次のAメロへと繋ぐところでこっそり的キメフレーズを組み込んであります。
表拍で3回、裏で6回、再び表で3回の構成で上昇したフレーズをキメて次の小節頭をひとつ打ちブレイクになっています。ギターが最初の「君に出会えた~」とメロディを弾きますが、細かいところでここは少しフレーズが増えています。「出会えた”えた”」と末端の2音を追加しています。
本来のAメロの基本の動きはシンプルな変わりなのに対し、自分たちはコードの変わりを全てキメのようなものにして全体で合わせてベースピックアップ、全体で合わせてそこからさらに全体でキメフレーズを入れ新兵器パフっと鳴るラッパホーンを鳴らしたアレンジにしています。
Aメロ後半はまた変わり、16分の感じでビートは慌ただしいものになっています。

Bメロでベースがメインメロディをとる案もありましたが、当日最終調整を施して今回はナシとなりました。
ギターはかなりリア側の高音域でメロディを弾いていて、前のパートより少し盛り上がりが増したようになっていますね。「神様が~」からの部分は全体での合わせになっていて16分のリズムと半音で交互に弾くフレーズで間の抜けたイメージですね。
そして、原曲ではラストのサビ前で使われているフレーズをここで持ってきていて、その後今回1番の長めキメフレーズが入ります。自分の認識だと、3つを基本としてそこにプラスして合わせていく形で1・3・2・4の順でキメて、その流れを2回やります。ふた回し目ではギターは半音移動した位置で全音弾いていてあえてアボイドノートで鳴らすというアレンジとしています。この部分の指示で伊藤から「テキトーにどこの音使っても良いよ」と言われましたが、キメが難しく余裕がなかったのでそのまま弾きギターとの不協和音を出すアレンジの方向性にしました。グチャグチャっとした後にバーンと投げてから、ボリューム感を落とした謎のオリジナルポップパートに入ります。ここはドラムのカップシンバルとギターの高音でのダブルチョーキングで締めています。
サビの「I wanna be a~」を1度弾き、全体で1つ打ちもう一度転調した音でメロディを繰り返してサビに入ります。冒頭のアレンジと大体は同じ流れで進み、2回し目ラストとして盛り上がったサビをやります。ドラムはハイハットで裏打ちのアクセントを入れながら16分を刻み、ギターのメロディ弾きもそれを感じさせるアレンジです。「~かけてあげよう」の終わりでキメを突っ込んで入れ込み、その後「君だけに」をギターで溜めながら弾いてから全体でかき回しを入れます。ひねくれ精神でこれでは終わらずに、雰囲気違って聞こえますがAメロ前で使ったフレーズを最後にキメて終了としています。

まとめ

皆様のおかげもありまして、いとうこっそりくらぶの台無しカバーシリーズも2周年を迎えましてその記念として普段のスタジオから場所を移してこのPOP STARを収録しました。毎動画、多くの方々にご覧いただきメンバー一同非常に感謝しております。今後も変わらずカバーしていきますので、これからも台無しカバーシリーズをよろしくお願い致します。

以上、台無しカバーの振り返りいかがだったでしょうか。
YouTubeのMotetチャンネルからPOP STARの動画を観ることができるので、よければ改めて見てみて下さい。

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