普段コーヒーを大量に飲むということは少なく、もちろん大好きなのでほとんど毎日飲んでいるわけだが量はさほど多くはない。
1日家に居たりすると手持ち無沙汰というか、口寂しさというかでその摂取量が増える傾向にある。そうすると汚い話で申し訳ないですが、尿がコーヒーの香しい匂いを放ってきます。他の飲み物ではそういう経験がないので不思議だなと。ハーブティーとかでも多量摂取すれば同じように香ってくるものなのでしょうか。
どうも、ベーシストのイナガキセイヤです。
今回は、いとうこっそりくらぶの台無しカバーシリーズで以前カバーさせていただいたスピッツさんの「空も飛べるはず」を、実際に演奏をした自分のベーシストとしての視点を交えて振り返っていきたいと思います。
アーティストと楽曲の概要
最初にアーティストと楽曲の説明です。
スピッツは日本の4人組ロックバンド。
1987年に結成、1991年にメジャーデビューをしています。
バンド名の由来は言葉の響きの良さから犬種の日本スピッツを由来にしていて、弱いくせによく吠えるというパンクロック的な意味が込められています。11枚目のシングル「ロビンソン」や5枚目のアルバム「ハチミツ」のヒットを機に大衆から多くの人気を得ました。13枚目のシングル「チェリー」はミリオンセラーを記録していて、カラオケのランキングでは常に上位にランクインするなど幅広い世代から支持されています。
「空も飛べるはず」はスピッツの8枚目のシングル収録曲。
当初、ドラマの主題歌として書き下ろした楽曲で、採用はされませんでしたが後にシングルとしてリリースされました。リリース当時はオリコンランキングで28位でしたが、その後に書き下ろした経緯のものとは別のテレビドラマでの主題歌に起用されてオリコンチャート1位となりました。
リリースから数年経った現在も非常に人気のある楽曲で、2023年には75万ダウンロードを記録し日本レコード協会からトリプル・プラチナ認定されています。
楽曲カバーのポイント
最初はイントロのギターメロディを軸に小節の1、2拍目にアクセントを入れたフレーズを全体で合わせいます。本来のテンポよりも少しBPMは速くなり、重さを出したアレンジとしています。
Aメロへと行く前のギターは原曲と異なったものになっていて、あえて少し不協和音のようなハーモニーを入れてから次へと移っていますね。
Aメロの前半では歌メロのフレーズ間でブレイクが入り、その空間をギターがミュートをした単音を質素に弾いて埋めています。そこから歌メロにリズムなども合わせていきます。その道中の一瞬のブレイク間にもギターのミュート単音が律儀に組み込まれていますね。
ここの後半からのリズム隊は少し分かりづらいですがリズムのフィールを合わせていて、メインメロディとは違った雰囲気のビートを出そうとしています。どちらかというとメタルなんかで使われるようなハードな合わせになっています。
16分音符で2つずつ表拍と裏拍を交互に入れ替わるドラムのチャイナシンバル(スタック)を使ったフレーズが入ってBメロにいきます。
ここでは頭からリフをキメていて、歌でいうと「色褪せながら~」のところを繰り返すようにしてギター・ベースはこのフレーズを合わせて弾いています。
途中からギターはハモリに回るなどして変化を加えています。その裏でドラムの最初は小節の区切りでブレイクをつくり、それからは細かなリズムでタム回しなども入れて、とにかく忙しなく動き続けていますね。「輝くすべを求めて」の部分からサビへの助走的に盛り上げています。ですが、その後すぐサビにはいかずに脈絡なくこっそり的なフレーズが入ってきます。結構お決まりのパターンですね。
ギターの力の抜けたようなメロディ、ベースはなんちゃってウォーキングベースでこれまでの流れとは関係のない唐突なものになっています。
ブレイクして終わるかと思いきや、もう一度同じように繰り返します。ここの終わりのキメ部分を一回目の倍にしてそのままの流れで半音ずらした音でキメてブレイクをして転調へと持っていきます。
ギターがサビのメロディを弾き始め「出会った~」から全体で入っていきます。
サビからは原曲を意識したポップな演奏で進んでいき、途中ドラム・ベースはメロディの間で2発合わせています。サビの2回し目の最初の方でドラムだけ音数多めで少しビートのノリが違っていますね。サビ終わりの2小節間で徐々にボリューム感を落としていき、ブルースで使われるような進行のアウトロへと繋げています。少しリタルダンドしてここではテンポは遅くなり全員割とフリーに演奏しています。ブレイクでキメた後にギターがサビ前で使ったフレーズを弾き出してその終わりに全体で合わせて終了しています。
まとめ
この曲のこのアレンジはなぜか記憶に残っていて、こっそりあるあると言いますか原曲を聞くと逆に違和感を覚えてしまう体になってしまっています。
なんというか申し訳ないです。
競馬でいうと、1200メートルの短距離レース。
スタートは綺麗な立ち上がりでハナを奪います。
調子良く先頭でペース良く進んでいきます。最後のコーナーを前にして猛追してきた後続の何頭かに抜かされますが、直線の残り400メートルをきった位置から再び追い込んで数頭競り合って、競り合って、ゴール。
1着は逃しますが馬券内に入る好走でレースを盛り上げました。
といったところでしょうか。
以上、台無しカバーの振り返りいかがだったでしょうか。
YouTubeのMotetチャンネルから空も飛べるはずの動画が見られますので、よければ改めて見てみて下さい。