最近はカフェオレやカフェラテを作って飲むことが多い。
コーヒーとミルクの風味の相性の良さは発明級だ。自分が牛乳好きなのを思い出した。
給食で余りが出れば率先して貰いに行き、希望者が数人いる場合はジャンケンで勝ちその権利を勝ち取ってきた。
貰えるものは貰っておきたいという貧乏性と、牛乳を飲めば背が伸びるという迷信をまだ信じていた事もあって、積極的に牛乳を飲むことを意識していた。
成長するにつれて自分の胃腸の弱さに気がついてからは、だんだんと避けるようになっていったのですが。
体が強くなったのかそれとも鈍くなったかで、今ではお腹の調子を崩すことが少なくなって余り気にせずに乳飲料を摂取できています。
カルシウム万歳。
どうも、ベーシストのイナガキセイヤです。
今回は、こっそりくらぶの台無しカバーシリーズで以前カバーさせていただいたYukopiさんの「強風オールバック」を、実際に演奏をした自分のベーシストとしての視点を交えて振り返っていきたいと思います。
アーティストと楽曲の概要
最初にアーティストと楽曲の説明です。
Yukopi(ゆこぴ)は日本のボカロP。
2017年頃から主にYouTubeで動画を投稿していて、ポップなイラストを用いたキャッチーなメロディと歌詞のMVが若年層を中心に支持され歌い手やVTuberなども多くのカバー動画を投稿しています。
「強風オールバック」は2023年にリリースされ、髪型がオールバックになってしまうほどの強風が吹くとある日常の1コマの心情をシュールに歌った曲で、現在YouTubeで9000万回以上再生をされているYukopiさんの代表曲の一曲。当時、この曲がSNSなどで一気に拡散され、日本の音楽チャート年間Billboard JAPAN「ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20」で1位となりました。
楽曲カバーのポイント
この曲の始まりは原曲だとサビ始まりとなっていますが、こっそりアレンジではまずオリジナルのフレーズを使ったセクションを最初に入れ込んでいます。
元の展開がそう多くないことから、付け足そうという事になった記憶があります。
ギターのリフを基盤に全体で要所のアクセントはキメつつ、細かいリズムで構成されていてソリッドなフレーズになっています。
8小節あるうち中間あたりでの16分のキメもキレよく弾くのを意識していますね。
この後、この曲の代名詞であるリコーダーのフレーズへといきますが、その前の1小節は次に向けての助走的に少しクレッシェンドをしながら盛り上げています。
間奏にあたるここの特徴的なメロディは、ギターが1、2弦の高音をピックで調整して硬い音を出すことで再現していますね。
このセクションの入りのベースとドラムはこのメロディを強調するためにブレイクをしています。
途中から少し加わっていき、4小節目後半からキメのフレーズをガッツリと全員で鳴らしていきます。
Aメロはボリュームを抑え、ドラムはクローズドリムショットで刻んでいます。
ベースは伊藤の要望から、前へと前進感のあるフレーズを弾いてほしいとのことで8分のリズムで刻むようにして弾いています。
歌詞でいう「風さえなくなれば」のところまでいくと、3小節間のブレイクが入ってまたAメロへと復帰しています。
復帰後のAメロは先程より慌ただしく、各々思うようにアレンジしている感じですね。
メロディがメインではあるので引き立たせるためにリズムなどを合わせたうえでのアレンジになっています。
そして、「ハトハトハト…」と印象的な歌詞とメロディがここではいってくるので、ここはより強調したものになっています。
ハトを倍に増やして2拍3連を挟んだら、またハトのフレーズのリズムでベースそしてギターと重なっていき全体でボルテージを上げていったら3連のフレーズでキメて1拍ブレイクでサビへと入ります。
サビは大きくリズムを取ってハーフテンポで、原曲よりも粘りのあるような感じになっています。
ベースは音符を長く取ってハーフ感を出すようにしています。
サビ半分のところで「~進めない」の後、裏拍でのキメがアクセントとなってハーフテンポによる”モタる”ような感じを軽減しようとしています。
ラストサビをもう一度繰り返しますが、ドラムはバスドラムを4分で踏むのに合わせてベースも同じ位置でアクセントが来るようなフレージングとなっています。
ギターに関しては、ここはメロディを追わずにソロのようなフリーな感じで演奏をしていますね。
ユニゾンチョーキングのロック感で、曲中一番の盛り上がりを演出しています。
そして、リコーダフレーズのセクションへと戻りますが、ここは最初より倍ほどの尺をとっています。
ドラムのアレンジが前半は大きく刻んでいて、後半から細かいリズムへと移行しています。
メインメロディフレーズの終わり8分音符で5つ弾いているフレーズと、その5つの最後の1音をプラス2つ4分の位置で繰り返した全体のキメが入り終了しています。
このアレンジを競馬で例えるなら
自分としては結構好きなアレンジで、振り返ってみても所々良いなと思うフレーズがありました。
ですが、それの意味するところは半分くらい別の曲がくっついていてロック好きな自分が追加部分を見て感じているということだと思われるので、原曲をさすがに崩しすぎなのは否めないですね。
台無しカバーでいえば成功と言えるのかもしれません。
競馬でいうと、長距離レースでゲートが開いた瞬間ロケットスタートでハナをとり、そのままスピードを緩めることなく飛ばして後続と差を広げていきます。
道中も変わらずですが、半分を過ぎた頃さすがに減速し始め最後のコーナー前では馬群の中に取り込まれます。
騎手は諦めずムチをいれますが、粘りはするもののそこからの加速はせず、そのままゴール。といったところでしょうか。
以上、台無しカバーの振り返りいかがだったでしょうか。
YouTubeのMotetチャンネルから強風オールバックの動画が見られますので、よければ改めて見てみて下さい。