『シェルブールの雨傘』ー全編音楽で構成されたカトリーヌ・ドヌーヴの代表作

最近U-NEXTで、ずっと観たかった映画『シェルブールの雨傘』を観ました♪
アルジェリア戦争中のフランスを舞台に繰り広げられる、美しい色彩と切ない音楽が魅力的な名作ミュージカル
カンヌ国際映画祭の賞も受賞しています。

私が今まで観たミュージカルとは違う、静かでお洒落な雰囲気が漂っている作品でした♪
どうゆう展開になるのかずっと不思議に思いながらも、運命の定めに驚き魅了されるような物語。

そんな『シェルブールの雨傘』の魅力をお伝えして行きます!

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目次

『シェルブールの雨傘』 概要

監督:ジャック・ドゥミ
音楽:ミシェル・ルグラン
・1964年フランスのミュージカル映画
・カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した

キャスト

カトリーヌ・ドヌーヴ、ニーノ・カステルヌオーヴォ、アンヌ・ヴェルノン、ミレーユ・ペレー、マルク・ミシェル、エレン・ファルナー

あらすじ

自動車の整備工場で働いている青年ギイと雨傘店で母と働く娘ジュヌヴィエーヴは恋人同士。2人は深く愛し合っていますが、ジュヌヴィエーヴの母エムリは、金銭面の考え方でギイとの交際を反対します。一方ギイには家で病を抱えている祖母がいて、幼馴染のマドレーヌも看病をしてくれています。そんなある日、ギイの元に徴兵令の手紙が届き、ギイとジュヌヴィエーヴは2年間離れ離れになることに。そして、悲しみと不安の中でギイを待つジュヌヴィエーヴのお腹には2人の赤ちゃんが宿ります。しかし、雨傘店で税金の支払いにも困る母とジュヌヴィエーヴには子供を育てられるお金は到底ありません。そんな時、お金持ちの紳士カサールがジュヌヴィエーヴに結婚を申し込みます。

『シェルブールの雨傘』の魅力3選

最近の人気ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』にも影響を与えたと言われている本作
日本では、井上芳雄さんと野々すみ花などが舞台化に出演されていました。
その魅力をお伝えして行きます!

日本舞台版『シェルブールの雨傘』はこちらから(YouTubeへ移動)

1. 切なく美しいメロディー

この作品の面白いところは、台詞がすべてメロディーに乗せられていて、常に演者が歌っている状態で物語が進んでいくところです。それでいて、他のミュージカルのように踊ったり華やかに演出されたりするわけではない。美しい旋律の中で静かにお洒落に話が進んでいく感じ。何度も繰り返し使われるテーマソングが切なく物語を彩ります。作曲は、20世紀のフランス映画音楽界を代表するミシェル・ルグラン。この作品で絶大の評価を受けその後も数々の映画音楽を創作していきます。似ているメロディーの中で心情が変化していったり、懐かしさや愛おしさが増幅したり。それが何とも言えなく綺麗で、魅了されてしまいました♪

2. 色彩豊かでお洒落が際立つ

どのシーンを切り取っても絵になるようなカラフルでポップな映像。それぞれの家の中や、お店、ファッション、街中。どれもがお洒落で、フランスらしくて。センス抜群の色や柄の組み合わせにうっとりしてしまう作品です。最近の人気映画『ラ・ラ・ランド』も、この映画のセンスに影響されているそう。確かに、色の使い方が可愛いところやカラフルな印象は似ているところがあるなと思います。若きカトリーヌ・ドヌーヴが完璧に着こなすお洋服が可愛くて憧れてしまうし、ファッションをみていると「時代は巡るな~!」と興味深くおもいます。この時代にこんなお洒落な映画が作られていたなんて!今の時代の映画も負けていられませんね!

3. 読めない展開と美しいラスト(ネタバレなし)

この作品の面白かったところは、展開が読めないというところです。「これどうなっていくの?」と思いながら観ていられた。終わり方が嫌だったらどうしようかと心配にもなりましたが、とてもじんわりと来る、美しい終わり方に感動しました。
何というか、終わり方や展開自体もお洒落。戦争中の恋は苦難が多いけれど、それだけドラマがあるなと思います。そして物語に寄り添うメロディーが素敵で、何とも言えない。終わった後はテーマソングを聞きながらしばらく浸っていました。人それぞれだし、思うところがあっても、私はとても好きな作品だなと思います♪

まとめ

いつも観ているエンターテイメント性の強いミュージカルとは一味違う、じんわりと心に来る美しいミュージカルを観ました。ミュージカルって、舞台で観るのも良いけど、映画で観るのも良い!今回は映画ならではの魅力を大きく感じられて、よりミュージカル映画を好きになりました。雨の日に、お家でゆったりと観るのにとてもお勧めの作品。
きっと映画の世界に心地よく浸れる
はず♪

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