最近U-NEXTで、宝塚花組『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』(2014)を観て
エリザベートの最愛の息子ルドルフの悲しい結末に涙しました。泣
そこで歴史や宝塚について探っていたところ、息子ルドルフが主役の『うたかたの恋(2018)』という作品を紅さんがやっているではないか!
これは観るしかない…と思い、さっそく視聴してみました!
『エリザベート』では、ルドルフは家族からの孤立が主な原因で死へ追い詰められていきますが、この作品では、マリー・ヴェッツェラという女性と悲恋の末に2人で心中したという事実にも基づいて、そちらの物語がとり上げられています。
また違う視点からみるルドルフの心の内。
楽しみです!!
作品概要
ミュージカル・ロマン
『うたかたの恋』
原作/クロード・アネ
脚本/柴田 侑宏 演出/中村 暁
主演/紅 ゆずる、綺咲 愛里
あらすじ
19世紀末、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世とエリザベートの子供ルドルフは、男爵令嬢のマリー・フォン・ヴェッツェラと恋に落ちる。しかし、立場のあるルドルフは彼女との恋愛を許されず、また貴族に対して批判的なことから父フランツとの衝突もする。
追い詰められたルドルフは、今もなお謎に包まれている「マイヤーリンク事件」へと向かっていく。
作品の魅力
人気作品『THE SCARLET PIMPERNEL』なども演じられている元宝塚星組トップの紅ゆずるさんと綺咲愛里さん。お2人ともパスタが好きで、さゆみさん(紅さん)とあーちゃん(綺咲さん)なので「パッサァ」と呼んでくださいなんて話されていたそうです。
そんな尊いお2人の人気作。
観て感じたことやお勧めしたいポイントを書いていきます…!
1. 紅さんの新しいルドルフと綺咲さんの愛らしいマリー
最初、紅さんがルドルフ役をされていると知った時には、想像がつきませんでした!
『エリザベート』で観たルドルフ皇太子は、孤独で、弱くて、脆かった。でも私が持つ紅さんのイメージは、明るくて茶目っ気がある人。
だから、どんなルドルフになるのだろうとワクワクしていたのですが、恋する喜びや純粋さが弾けていて、期待通り、新しくて面白いルドルフを観ることが出来ました!!
悲劇のはずなのに「一緒になれて良かったね」と思わされてしまうようなラスト。真っすぐマリーを愛する紅さん色のルドルフが愛おしくて、美しかった。
そして、綺咲さんのマリーも可愛すぎる!純粋無垢なお嬢様という言葉がぴったりで、同性から観てもキュンとしてしまうような愛らしい表情。髪型や衣装もコロコロ変わって、どれもとてもお似合いで可愛らしかった!ポスターもだけど、舞台上にいても絵になるお2人でした!!
2.耳に残る曲の魅力
この作品は、曲が耳に残って口ずさんでしまうところがあります。
主題歌の「うたかたの恋」は特に、中々耳から離れない音楽です!
1つでも忘れずに口ずさめる曲があると、記憶にずっと残る作品になりますよね♪
私はこの作品を思い出すときにはいつでも、主題歌が頭の中で流れて作品の世界観を思い出すのだろうと思いました。
世界観とリンクしていて、作品名が直接入っている曲だからこそ、インパクトが強い。音楽で作品がより彩り豊かになっていました。
3.華やかな衣装と舞台装飾が素敵!
舞台は19世紀末のヨーロッパ。登場する女性たちは、華やかなレースのついた素敵なドレスを着ています。マリーの衣装も可愛らしいものばかり。どんな皆さん本当に衣装を着こなしているのです!そして舞台装飾も魅力的。心躍る華やかな空間にうっとりしながら昔のヨーロッパの世界に浸ることが出来ました!
華やかな衣装や装飾に負けしない宝塚の方々の煌めきは流石でした!
毎回観る人たちが楽しみにしている要素の1つでもある宝塚ならではの華やかさ。
まるで少女漫画が飛び出してきたみたいな異次元の空間に連れて行ってくれるのも、宝塚の魅力だなと思いました♪
まとめ
華やかな世界観に切なく儚い恋。そして印象的な音楽。
あっという間に終わったしまった、でも印象に残る魅力的な作品でした♪
あと、なんといっても、ルドルフのイメージが大きく変わった。
取り上げ方によって同じキャラクターでも見え方が変わるから面白い!
そして1つ観るとまた観たい作品が増える。掘れば掘るほどハマってしまう!
それが宝塚の沼ですね♪笑