劇団四季「サウンド・オブ・ミュージック」を観て

2022年5月30日

今回は、古くから愛されるミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」についてお話します！
最初にこの作品を書こうと思った時、「とっても人気でファンの多いこの作品を私が書いて良いのか…」なんて考えてしまいました。笑
それだけ、世界中で昔から変わらず愛されている作品ですよね。
いや、今まで書いたものも人気な作品ばかりなのだけども…笑
それでもなんだか、サウンド・オブ・ミュージックを題材にするのは緊張してしまいます。。
だから今回は、知っている知識には素直に、そして私がこの作品のどこが好きか、劇団四季版のサウンド・オブ・ミュージックはどうだったのかを、正直に！
お話したいと思います…！

ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」概要

作曲　リチャード・ロジャーズ
作詞　オスカー・ハマースタインⅡ世
脚本　ハワード・リンゼイ／ラッセル・クラウス

あらすじ

舞台は、第二次世界大戦直前のオーストリア。ナチス・ドイツに併合されたオーストリアは、反ナチス派の国民に召集令状を突きつけます。そんな中、ザルツブルク郊外の修道院で修業するマリアは、修道院院長の考えで退役軍人トラップ大佐の子供たちの家庭教師をすることになります。マリアは希望を持ち明るくトラップ大佐の家へ行きますが、妻を亡くし心を閉ざした大佐一家は、軍隊のように冷たい空気が流れていました。マリアはそこで、子供たち歌の楽しさを教え、元気付け、トラップ大佐一家の一員となっていきます。
そんな中、反ナチス派のトラップ大佐のもとへ召集令状が届きます。大佐は、子供たちとマリアのためにオーストリアから逃げる事を決意しますが…。

劇団四季「サウンド・オブ・ミュージック」をみて。好きな所3選！

文句なしの名曲ぞろい。そして歌唱力！！
本当にあった実話だからこそ、共感する。
元気を貰える！子供たちのパワフルさ。

① 文句なしの名曲ぞろい。そして歌唱力！！

まず初めに、舞台後ろから列を作って登場する修道院の人たちの歌「朝の祈り」が心にジンと響きます。鳥肌がたつほどの綺麗な合唱！そして通路側の人はラッキー！演者さんの生声まで聞こえてきます。その感激を感じながらついに来る、マリアが丘で両手をめいいっぱいに広げるお決まりのあのシーン、みんなが大好きな「サウンド・オブ・ミュージック」
この曲で「サウンド・オブ・ミュージックに来た～！」と実感させられ大興奮！

その他にも、名曲「私のお気に入り」や「ドレミの歌」、「エーデルワイス」など…。
どの曲も映画に負けないほどの盛り上がりでした。そして何より、修道院長が歌う「すべての山へ登れ」が凄い…。

私が観た時の修道院長役は、美女と野獣のタンスの夫人なども演じられていた秋山知子さんだったのですが、その歌唱力は圧倒的！
そしてあの歌詞だからずるいですよね…。涙なんて、出るしかない…

②本当にあった実話だからこそ、共感する。

第二次世界大戦のリアルな現実を見せられ、そこで明るく、沢山の人に影響を与えたマリア。実際にこのお話を書いたのもマリア自身であるそうで、だからこそ、この物語はファンタジーではなく、リアルに私たちを物語へ導いてくれます。
人々のヒトラーへの崇拝、キリスト教世界とヒトラー側の戦い。その中にいた人々は何を考え、どうゆう選択をしていたのか。トラップ大佐の選択は、とても勇気のあるもので、それはマリアがいなかったら出来なかった選択だと思います。子供たちの中で一番年上の長女リーズルの恋相手ロルフがナチス側なのも見どころです。まだ若い2人は愛し合っているけれど反対側の人間になってしまうところが、観ていてとてもリアルで、心動かされます。完璧にではないかもしれないけれど。
昔あった出来事を生で実体験できるのも舞台の魅力ですよね。

③ 元気を貰える！子供たちのパワフルさ。

現実味のある戦争前のストーリーでも、そこに負けないマリアや子供たちのパワフルさがあるからこそ、誰でも楽しむことが出来るのが本作品です！
沢山の応募者の中から選ばれ、練習を重ねた子役さんたちの歌と演技は最高です。マリアも、本当に子どもたちが好きなんだろうなと思える笑顔。聞いた話だと、大人気ナンバー「ドレミの歌」などでは観客から一緒に歌を口ずさむこえが聞こえてくることもあるそう！
それだけ、子供たちの底抜けな明るさは作品をもりあげます。でも一つだけ、私が気になってしまうところをあげるとすれば、子供たちのマイクをつける位置です。笑
大体の子のマイクはおでこの中心についていたので、私にはそれがインドの女性などがつけるビンディに見えてしまいました。結構前の方で観たからかもしれませんが…！