楽譜が読めない人のための音楽理論独学手順

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楽譜が読めない人のための音楽理論独学手順

楽譜が読めないけど、独学で音楽理論を学びたい。それを実現するには手順が大事です。

もっと音楽を楽しみたくなってきた音楽初心者〜中級者の方に向け、楽譜が読めずとも自分で曲を演奏したり、作曲したりするための音楽理論の独学手順を紹介します。あなたの音楽ライフを豊かにするヒントが満載です!

音楽理論ってそもそも何?

音楽理論とはそもそも何か。広辞苑によると、「音楽の原理や法則を体系的にまとめた学問」と定義されています。

突然ですが、皆さんが日本語を話せるのはなぜでしょうか?「日本語の原理や法則」を、幼い頃から無意識に学んできたからですよね。

音楽理論、つまり「音楽の原理や法則」を学ぶことで、日本語を話すように…とまではいかないかもしれませんが、目やTAB譜をただ追いかけてその通りに演奏する演奏から一歩レベルアップすることができます。

TAB譜はまあよめるけど五線譜は読めないという人も、適切な順番で学べば、音楽理論は必ず習得できます。自分は昔から楽譜が読めましたが、音楽理論を覚えるにあたって楽譜が役に立った記憶はありませんし、そもそも関係性が薄いのかもしれません。五線譜は確かに重要ですが、あくまで音楽を書くための一つの手段でしかないですからね。

音楽理論を学んだら音楽が楽しくなって、いつのまにか五線譜が読めるようになっていた…なんてこともあるかもしれませんね。

「音楽理論なんていらない」はウソ。

音楽をただ楽しむだけなら、楽譜や音楽理論は必要ないと思っている方もいるかもしれません。でも、それは大きな勘違い。

音楽理論は、音楽を深く楽しむために必要不可欠なツールなのです。音楽理論を学ぶことで、音楽の魅力を構造から解き明かし、自分だけの音楽を創り出すことも可能になります。

また、音楽理論によって、名曲、自分の好きな曲がどのような構造になっているのかを知ることができます。より深い理解を得られるだけでなく、自分にとっての曲の魅力も倍増します。

「音楽理論はいらない」といった趣旨の発言をするプロの方もいますし、実際に理論の知識なしでプロとして活動されている方もいますが、そのあたりは例外中の例外の天才だけの話であって、一般論ではないです。

最適な独学手順

さて、前置きが長くなってしまいましたが、最適な独学手順の紹介です。音楽理論の奥深い世界を一緒に探求していきましょう。参考になりそうな動画のリンクを各項目に配置しますので、ぜひ手を動かしながら取り組んでみてください。楽譜が読めなくても、楽器と紙とペンがあれば覚えられます。

0.音名を言われてその音を弾けるようにする

1にしても良かったのですが、大前提なので0。

音楽理論を学ぶためには五線譜を読めないといけないわけではありませんが、さすがに最初に音名は覚える必要があります。特に弦楽器ですが、「ここがド(C)、ここがレ(D)…」ぐらいは、完璧に覚えるまではいかずとも、なんとなく探れるようにしておいてください。

そして、今後のために、イタリア語音名ではなく英語音名で覚えましょう。「ドレミファソラシド」から「CDEFGABC」に一瞬で変換できるように頑張ってください。

音名を覚えたら、実際に簡単なメロディーやリフなどを「音名を歌いながら」弾いてみることで、音とその名前を結びつけることができます。楽しいし、オススメの方法です。

ギターの指板上にある音名の仕組みと覚え方

1.Cメジャースケールを覚える

Cメジャースケールは、音楽理論の基本となるスケールの一つです。スケールって何?って思われるかもしれませんが、ざっくりいうと「音の並び」、そして、Cメジャースケールは「音楽理論において最も基本的な音の並び」です。

もう少し慣れ親しんだ言い方をすると、「ドレミファソラシド」ですね。これが、ピアノだと非常に楽に弾けるのですが、ギター、ベースなどの弦楽器だと案外難しい。まずはこれを弾けるようになってください。

Cメジャースケールは、音の関係性を理解するための出発点です。しっかり覚えることで、音楽理論全体への理解が深まります。難しいことを考えずに色々なポジションで弾きまくって覚えましょう。

【毎日5分】Cメジャースケールを一緒に練習しましょうー!!

2.度数を学ぶ

度数。ここが音楽理論を学ぶときの一つの大きな壁です。

度数とは、端的にいうと「音の関係性を数字で表すためのもの」で、音楽理論の中でトップクラスに重要な要素です。

例えば、「C」を基準とすると、そこから数えて2番目の音の「D」は「2度」、3番目の音の「E」は「3度」というように、音と音の間隔(音程、インターバルなどといいます。)を、数字で表現することができます。

この「音の音の間隔=音程,インターバル」の重要性、初心者中級者の段階だといまいちピンと来ない(自分は少なくともそうでした)のですが、音楽理論全てに関わってきます。マジで。

「度数」を理解できたら「スケール」も「コード」もびっくりするほど理解しやすくなるので、一度腰を据えて取り組んでみることを強くお勧めします。

すぐ分かる音楽理論#01『音程と度数』 【基礎編】

3.コードを学ぶ

「音楽理論といえばコード」みたいなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

コードとは、複数の音を同時に鳴らしたもので、音楽のハーモニーを構成するために欠かせない要素です。例えば、Cメジャーというコードは「C」「E」「G」の3つの音で構成されます。

コードの構成音のルールや仕組みを覚えることで、自分でコードを作ったり、コードが連なったもの、「コード進行」を理解したりすることにつながります。

コード全てを暗記する必要はありません。構造やルールをしっかり覚えましょう。

ギターでコードというとどうしても「フォームを覚える」が先行してしまいますが、実際に弾けることよりもどちらかというとここでは「構造の理解」が大事なので、ギターで学習したい場合、実際のコードの演奏は我慢して「C,E,G …」と一音一音を追いかけていくか、鍵盤ハーモニカ、激安キーボードなどを使って覚えてみてください。

【初心者向け】かんたんコードの覚え方!コード演奏の第一歩。

4.スケール、キーを学ぶ

スケールとは、音の並び方です。コードが縦に重なったものなら、スケールは横に連なったもの。

並び方ですからさまざまな種類があり、有名なところだとメジャースケール、マイナースケール、ペンタトニックスケールなどがあります。

それぞれのスケールには、独自の音程や雰囲気があります。また、スケールを学ぶことで、「キー」という概念の理解につながります。キーとは、簡単にいうとそれぞれの音楽における基準となる音を示したものです。キーCの曲とはCが基準の曲という意味です。

コードと同様、全て覚える必要はなく、法則の理解ができれば問題ありません。具体的には、色々なキーでメジャースケール、マイナースケールが弾ければ十分でしょう。

【超初心者向け音楽理論】スケールとはなにかを丁寧解説!!【ギタリストへ】

5.ダイアトニックコードを学ぶ

ポップスやロックをやっていく上での音楽理論という括りであれば、この「ダイアトニックコード」は一つのゴールになります。

どんなものかをここに詳細に記述するのは煩雑になりすぎるため避けますが、端的にいうと、「スケールとコードの知識を統合した、ポップス、ロックを分析、作曲するための最も合理的な見方」です。最も合理的な見方です。

音楽理論=コード進行のイメージはかなり強固にありますが、コード進行をきちんと覚えるには実はダイアトニックコードの考え方が必須になりますので、結局1~4が理解できていないと自由に操れるようにはなりません。 落ち着いて段階を踏んで学びましょう。

初心者さん向け!!ダイアトニックコードとは?【やさしいコード理論】

さらに学びたい人へ

音楽は実践を通して学ぶのが一番いいです。身になるし、何より楽しい。

「コロイデア音楽塾」では、実際にバンドマンとして活躍している講師から、気楽に&直接習うことができ、さらにオンラインサロンでは、音楽理論のキモである「度数」を理解するための骨太動画コンテンツ「度数塾」を視聴することができます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

音楽は誰にでも楽しめるもの。楽譜が読めなくても、音楽理論を学ぶことで自分で曲を作ったり、自由自在に演奏することができます。

今回ご紹介した独学手順をぜひ参考にして、自分だけの音楽世界を広げてみましょう。

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