目次
- 『Prema』はどんな曲？
- 歌詞に込められた“宇宙的な愛”のメッセージ
- 歌唱難易度S級！Premaの難しさの正体
- エッジボイスとリズムの取り方が鍵
- 発音・リズム・音程を攻略するポイント
- まとめ：Premaを通して音楽の本質に近づく
- 参考動画リンク
1. 『Prema』はどんな曲？
藤井風さんの3rdアルバムに収録された『Prema』は、全編英語詞で構成された楽曲です。
タイトルの“Prema”はサンスクリット語で「愛」を意味しますが、ここで歌われる“愛”は恋愛感情のそれではなく、宇宙的・精神的な愛を指しています。
風さんの音楽の中でも特に抽象度が高く、哲学的なメッセージが込められており、聴く人それぞれが自分なりの“愛”を見つけられるような構成になっています。
2. 歌詞に込められた“宇宙的な愛”のメッセージ
『Prema』の歌詞には、「あなたはあなた自身が愛そのものである」という一節があります。
これは、「他人からの愛を求めるのではなく、自分の中にある愛に気づくこと」をテーマにしており、藤井風さんのこれまでの楽曲に共通する“悟り”や“内面の解放”を象徴しています。
この思想は、宗教的でもあり、哲学的でもある。
しらスタさんは動画の中で「人と人の恋愛を描くJ-POPとは違う」と説明し、より抽象的でスピリチュアルな愛の表現であることを強調しています。
3. 歌唱難易度S級！Premaの難しさの正体
しらスタさん曰く、『Prema』は“歌唱難易度Sランク”。
その理由は以下の3つです。
- 全編英語詞で、発音・アクセントが複雑
- 音程の動きが激しく、まるで格闘ゲームのコマンドのよう
- リズム・ブレス位置が緻密で、感覚だけでは再現できない
特に音程変化の激しさは圧倒的で、瞬時に上下するメロディラインをなめらかに繋ぐには相当なテクニックが求められます。
4. エッジボイスとリズムの取り方が鍵
この曲の最大のポイントは、エッジボイスの使い方。
エッジボイスとは、声帯を閉じたまま振動させる「カスッ」とした声質のこと。
これを英語の歌詞に自然に織り交ぜることで、藤井風さん特有の“柔らかくて深い響き”を再現できます。
たとえば、
- 「I don’t like」では上がってから軽くポンと下げる。
- 「You will love」では語尾を少し切るようにして、音の余韻を残す。
これらの細やかな抑揚が、Premaの世界観を支えています。
5. 発音・リズム・音程を攻略するポイント
Premaを歌うときに特に注意したいのは以下の3点です。
① 英語の“リンキング”を意識する
英語では単語同士がつながって発音される“リンキング”が重要。
例：「All about」は「オーラバウト」ではなく、「オラ・アウト」のように滑らかに繋げると自然になります。
② リズムの取り方は「掘る」イメージ
「Follow my heart」の“Follow”の部分などでは、声をまっすぐ出すのではなく、少し下に掘るように発音すると、風さんらしいニュアンスが出ます。
③ 高音部は力まない
ラストのサビはB♭〜C♭あたりの高音が連続します。
無理に張り上げず、喉を開いて柔らかく響かせるのがポイント。
キーが高く感じる場合は、カラオケで-1キーにすると原曲のニュアンスに近づきます。
6. まとめ：Premaを通して音楽の本質に近づく
しらスタさんは動画の最後で、「音楽は本来、テクニックよりもメッセージや愛を学ぶもの」と語っています。
しかし、同時に「その本質にたどり着くために、音程や発声といった“外側”から入ることも大切」とも。
Premaのような曲は、まさにその両方を体現しています。
歌唱技術を磨きながら、同時に“自分の中の愛”に気づくプロセス。
そのバランスこそが、藤井風さんの音楽を真に味わう鍵なのです。
7. 参考動画リンク
参考動画