劇団四季ノートルダムの鐘を3つのポイントで解説

劇団四季のディズニーミュージカルシリーズ。
今回ご紹介するのは、2022年に再演が決定した「ノートルダムの鐘」です。
この作品は、個人的に、とても強く心に刻まれている大切な作品。
他のディズニー作品とは少し違って、人の暗い部分も印象的に映し出されているなと感じます。
観終わった後は、誰もが心に思うことがあるはず。

そんな本作の、見どころや魅力を書いていきたいと思います!

目次

「ノートルダムの鐘」とは?

「レ・ミゼラブル」など、人間の心や社会の問題を深く見つめる小説を世に送り出してきた作者、ビクトル・ユーゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」をもとにして作られた作品です。これまで何度も映画化、舞台化されてきた本作品。
2014年にアメリカで初演され、劇団四季で初上映されたのは、2016年12月でした。

あらすじ

舞台は15世紀末のパリ。
ノートルダム大聖堂の鐘突き塔にカジモトという、純粋で心優しい青年が住んでいました。
生まれたころから人々に醜いと嫌われる容姿を持ったカジモトは、鐘突き塔に隠れ、孤独に鐘を突き続ける生活を送っていました。
ある日、カジモトは、年に一度の道化祭り「トプシー・ターヴィー」が行われることを知ります。
外の世界へ憧れを抱いていた彼は、勇気を出して町へ飛び出します。
祭りで賑わう街には様々な人がいて、そこでカジモトは美しく優しい踊り子、エスメラルダに出会い心を通わせていきます。

劇団四季「ノートルダムの鐘」の魅力3選

  1. 誰が怪物で誰が人間なのか。心に残る人の奥深さ
  2. 涙溢れる名曲
  3. ディズニーなのに、大人向け。良い意味で暗い作品。

1.誰が怪物で誰が人間なのか。心に残る人の奥深さ

ディズニー作品で長年に渡って伝えられ続けていること…。
それは、「見た目ではなく、心の美しさが大切」ということです。

生まれながらにして醜いと嫌悪されるカジモトの容姿は、魔法で溶けるものではなく、彼が一生背負っていくもの。
カジモトがどんなに懸命に働いても、その見かけがあるだけで、一人孤独に生活をしなければなりません。
また、エスメラルダは、呪いで人々を貶めると思いこまれているジプシーであるがため人々から命を狙われます。
そんな二人を追い詰める最高裁判事のフロロー。
また、民衆は都合よく敵と味方を切り替え大勢で攻撃します。

本当に、怪物はカジモトなのでしょうか。

感じ方はそれぞれあると思いますが、私は、苦しみの中からも少しの希望と優しさを忘れないカジモトに勇気を貰いました。誰もが差別や偏見を持たずに、お互いを認められる世の中にしていきたいと強く思わされる作品です。

2.涙溢れる名曲

本作で歌われる曲は、願いや想いが強い曲が多く、何度聞いても感動してしまいます。

私が1番好きな曲は、この作品の大ナンバー「陽ざしの中へ」です。

フロローに、「お前は醜い」「気持ち悪い」などと言われ、カジモトがおびえるシーンから始まるこの曲。
カジモトは、自分は醜いとフロローの言葉を受け止めつつ、「でも外へ出てみたい」「今日だけは夢をかなえたい」「陽ざしの中へ行くのだ!」と切実な気持ちを抱き歌います。

私が舞台で観た時のカジモトは、リトルマーメイドのエリック王子なども演じられている、飯田達郎さんでしたが、曲が終わったころには涙が止まらず。(語彙力…笑)

外の世界への切実な憧れが強く込められたラストスパートは特に鳥肌ものでした…!

カジモトがどんな想いで暮らし、待ちゆく人々を眺めているのか、どれだけ普通の暮らしに憧れているのかが伝わってきます。

また、俳優さんによって聞こえ方が違うのもこの曲。
CD版の海宝直人さんのカジモトは、傷つき怯ながらも勇気を出すカジモトが想像され感動します。
また、音楽番組「題名のない音楽会」で聞いた石丸幹二さんのカジモトも素敵でした!
石丸さんのカジモトは、説得力があり、優しさや憧れの情景が繊細に伝わってきます。(アニメ版カジモトの吹き替えは石丸さんです)

少し話がそれてしまいましたが、とにかく、どのカジモトの歌も涙が止まらない。
だからこそ、何度も観に行きたくなるし、何度も聞きたくなるのです。

以下の動画で劇団四季飯田達郎さんの「陽ざしの中へ」を聞くことが出来ます。↓

劇団四季:ノートルダムの鐘:ナンバー集 

また、美しい踊り子エスメラルダが歌う「神よ、弱気者を救いたまえ」もお勧めです。
自分もジプシーとして差別を受けるエスメラルダが、「私は大丈夫だから」といいながら神に救いを求める歌。

エスメラルダの強さや、優しさを感じ、心が洗われる曲です。

私が観た回は、ウエストサイド・ストーリーでアニータ役なども演じられていた岡村美南さんでしたが、エスメラルダの慈愛の心が溢れていて、真っすぐに響きました。

3.ディズニーなのに、大人向け。良い意味で暗い作品。

本作品には、「これ、本当にディズニー?」と誰もが疑ってしまうような暗さがあります。
しかし、それがこの作品の魅力です。
アニメバージョンもシリアスな印象があるのですが、舞台バージョンはさらに暗く演出されています。
例えば、アニメでは登場していたコミカルなキャラクター、ガーゴイルが舞台版には登場していなかったり、聖歌隊が曲を歌うことにより厳格で神聖な雰囲気がプラスされていたりします。

より暗く、大人向けに演出されたことで、原作に込められたメッセージが私たちに強く響くのです。

「自分と違う人間をいかに受け入れられるか。」

言葉で聞くのは簡単だけど、舞台を観て肌で感じることで、メッセージが深く身体中に伝わって感激します。

まとめ

ディズニー作品にしては、珍しく、大人向けに作られている「ノートルダムの鐘」

一度は絶対に観てみるべきです!

暗い環境の中にいながらも真っすぐ生きるカジモトに勇気を貰えるはず。
もしも観終わった後、悲しい気持ちが強く残って辛かったら、アニメ版の「ノートルダムの鐘ⅱ」を観るのがお勧め。少し救われるというか、ホッとします。笑

劇団四季「ノートルダムの鐘」チケット情報↓
https://www.shiki.jp/applause/notredame/

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