米津玄師「KICK BACK」のコード進行解説!チェンソーの如き転調。

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米津玄師「KICK BACK」のコード進行解説!チェンソーの如き転調

こんにちは。加藤龍太郎です。現役アーティストが教える音楽教室「コロイデア音楽塾」にて音楽理論レッスンを開講中、また同教室のオンラインサロンにおいて音楽理論解説コンテンツ「度数塾」を配信しています。

「スーツとボーズ」というユニットで私が共に活動している、超絶ギタリスト伊藤さん率いる超絶バンド、いとうこっそりくらぶの「ギリギリ演奏」シリーズから、米津玄師「KICK BACK」の音楽理論解説をします。

KICK BACK【いとうこっそりくらぶ|台無しカバー】


  タダでさえチェンソーの如く目まぐるしく動いている本楽曲ですが、こっそりくらぶの手にかかると、何かこう、笑えてすらきますね。

  本記事では「KICK BACK」の目まぐるしさを音楽理論で解き明かして行き、また後半では実際の楽曲制作にも活かせるテクニックを伝授したいと思います。

フルコーラスをやるとあまりにも長くなってしまうので、この記事ではひとまずアニメ尺、ワンコーラスまで。

『チェンソーマン』ノンクレジットオープニング / CHAINSAW MAN Opening│米津玄師 「KICK BACK」

ダイアトニックコードでコードをローマ数字に変換…できない?

では早速「KICK BACK」をダイアトニックコードの考え方でローマ数字に変換していきましょう…と言いたいところなのですがちょっと待ったがかかります。ここでダイアトニックコードが難しいと言われる理由の一つであり、かつKICK BACKの重要な要素でもある概念が登場します。

 「転調」です。


 ダイアトニックコードとはそもそも、「ある特定の調=キーにおいて」コードにローマ数字で番号を振り、管理しやすくする考え方です。KICK BACKはそのキー自体が目まぐるしく変わっていく=(転調していく)楽曲なので、ダイアトニックコードの考え方をいきなり適用しようとすると大混乱が生じてしまうのです。

キーというのは言わばある時点における音楽の基準を示すものです。その基準自体がワンコーラスで何度も動くと聞いたら、当然目まぐるしい楽曲が想像できますよね。そこが、この楽曲の難しさでもあり魅力でもあります。

ローマ数字の基準が揺らぎまくる。そのためコードの並びから「この時点のキーが何であるか」を落ち着いて見ていく必要があります。


 少し複雑にはなりますが、楽曲分析においてやることは他の曲と変わりません。ざっくり区切って「各部分の」キーを見ていきます。また「どんな根拠で転調しているか」という部分も見ていきましょう。


実はKICK BACKには、ポップスでできる転調のほぼ全てが詰まっているのです。この曲を解き明かすことができればどんな転調も自由自在です!

まずは各セクションをダイアトニックコードの考え方で調判定&分析した後、それらを結びつける転調の技法について知っていただければと思います。

イントロ〜Aメロ

B♭m→F→(繰り返し)

鉄則:「コード進行の括りの頭は、大体ⅠかⅣかⅥm(たまにⅡm)」

イントロ〜Aメロはとてもシンプルです。マイナーのトニック、つまりⅥmと、そこにむかうドミナント、つまりⅢの繰り返しです。キーは、B♭mがⅥmにあたるので、D♭(B♭m)、となりますね。

一応B♭m=Ⅱmの可能性もありますが、「Ⅱm→Ⅵ」の繰り返しでイントロの大事なフレーズが作られることは、考えづらいです。B♭m=Ⅵm、としてよいでしょう。

Ⅵm→Ⅲ→(繰り返し)

Bメロ

Gm→A→Dm→G→
B♭→E♭→G→

来ました。難関です。AメロまでのキーD♭という情報は一旦捨て置いて考えましょう。理由は簡単。キーD♭という前提でみると、いきなりサビの頭がⅣ♯mとかいう訳の分からないコードになるからです。

さて、コード進行の括りはほとんどの場合トニックから始まるか、サブドミナントから始まるかのどちらかです。それを前提に、Gmに着目します。

一旦、これをトニック、つまりはⅥmとしてみてみると、前半部分だけですでに

Ⅵm→Ⅶ→Ⅴm→Ⅵ→

と、おかしなコード進行になっています。GmがⅥmにあたる可能性は低そうです。では、トニックの可能性を外し、Gm=サブドミナントかつマイナー、つまりⅡmとして前半部分をみてみます。

Ⅱm→Ⅲ→Ⅵm→Ⅱ→

と、しっかりⅥmに向かうS→D→Tの形があらわれ、さらにⅥmの後に浮遊感を出すために小技として使われることの多いⅡが来ていますので、ここまではGm=Ⅱm、つまりキーF(Dm)とみて間違いなさそうです。しかし後半部分をその前提で見ていくと…

Ⅳ→Ⅶ♭→Ⅱ→

となります。これ自体はあり得なくはない進行なのですが、場所がおかしい。「あれが欲しい、これが欲しいと謳っている」というフレーズは、聞いた感じ、わりと「終わった感じ」がきちんと出ていますよね?「終わった感じ」が出るということは、トニックもしくはトニックの変形したコードで終わっていることが予想されます。

しかしここで終わりにきているⅡというのは、言わばトニックに落ち着いた音楽をもう一度宙に浮かせるような役割のコードですので、「終わった感じ」には適しません。しかも、一段前にⅡを使ってその演出を行なっているのにもう一度ここで繰り返すのは変です。

つまり、Bメロは前半部分から後半部分でも転調しているのです…怖。では今一度、後半部分のコードネームに目を向けてみます。

B♭→E♭→G→

何度も出てくる、鉄板の法則。「コード進行の括りの頭は、ⅠかⅣかⅥm(たまにⅡm)」をつかって考えます。B♭=Ⅳとして考えたらおかしなことになったので、B♭=Ⅰとしてみましょう。

Ⅰ→Ⅳ→Ⅵ→

無理がなさそうな進行になりました。コード進行の括りの終わりに来るⅥは、「終わった感を出しつつ不思議な明るさを演出する」効果があります。言われてみれば「あれが欲しい、これが欲しいと謳っている」の最後、不思議な明るさがありますよね。

ということで、Bメロ後半部分はB♭=Ⅰ、つまりはキーB♭(Gm)となります。極めて短いスパンでF→B♭の転調が行われているんですね。

ではCメロ、サビといきましょう…となる前に、ここまでの転調を整理しましょう。ただ転調しているだけではないのです。一つ一つ、明確な根拠があります。

キーD♭→キーFの転調

AメロからBメロ前半の転調を支えている根拠は何でしょうか。ここで一つポイントがあります。

転調の根拠を考えていく時にまず大切なのは、「境目」です。

言われてみれば当然ですよね。境目で何かしらの辻褄があっているので、転調できるわけです。

転調の境目が見えるように書いてみると、こうなります。(||で示しました)

B♭m→F→||Gm→A→Dm→G→

勘のいい方はお気づきかもしれません。境目の||を取り払ってみましょうか。

B♭m→F→Gm→A→Dm→G→

見事に、キーFのBメロと、Aメロ最後のFがくっつきました。D♭(B♭m)ではⅢとして振る舞うFを、Ⅰと読み替えることで、スムーズに転調しているのです。

これは比較的珍しいパターンの転調です。あるコードを別のキーのダイアトニックコードの別のローマ数字に当てはめるというのは、転調すべての基本的な考えです。

しかし、Ⅲが鳴っている状態をⅠと捉えるというのは、なかなか驚きの効果を生みます。Ⅰというのはダイアトニックコードの最も安定した部分であり、それが突然予想もしていないところから現れるのです。

「KICK BACK」のAメロからBメロも、目の覚めるような雰囲気がありますよね。

〜ここから少し中上級者向けの話〜
この「長三度転調」はロマン派の時代のクラシックで流行ったみたいです。
こちらはロマン派を代表する作曲家であるシューマンの有名曲、「献呈」です。1:40あたりで、長三度下のキーに転調しています。

「KICK BACK」は長三度上へ転調しているケースです。

『献呈』シューマン/リスト “Widmung S.566” Schumann/Liszt 森本麻衣 Mai Morimoto

キーF→キーB♭の転調

ガラッと雰囲気が変わる転調もよければ、転調をあからさまにバラさないように控えめにするというのもまたオシャレです。

バレる転調とバレない転調、その違いは何だと思いますか?

答えはシンプルで、「使われる音の変わり方」です。

まずAメロ→Bメロ前半間の、キーD♭とキーFのメジャースケールをそれぞれ書き出してみます。ここの音はすなわちメロディで多く使われる音を示しています。

キーD♭:D♭ E♭ F G♭ A♭ B♭ C D♭
キーF: F G A B♭ C D E F

とまあ、ずいぶん音が違うことがわかります。ガラッと雰囲気が変わるのも納得です。これがキーFとキーB♭になると…

キーF : F G A B♭ C D E F
キーB♭:B♭ C D E♭ F G A B♭

なんと、EとE♭しか違いがありません。使われている音で考えると、ほぼ同じとも言えます。これがBメロの前半後半では雰囲気が大きく変わったようには聞こえない理由です。

FからB♭のような転調を、「近親調転調」といいます。
「近親調」とは、ある調のⅣ、およびⅤをⅠとした調です。キーCだったらFとG、キーE♭だったらA♭とB♭…と言った具合ですね。メジャースケールの音が似ているということは、当然使われるダイアトニックコードも似通ってきますので、容易に、バレづらい転調が可能です。

大滝詠一「君は天然色」では、イントロからAメロで、D→Gの近親調転調がなされています。「転調した!」という感じはないですが、若干の心地よい引っかかりが感じられますね。

[Official] 大滝詠一「君は天然色」Music Video (40th Anniversary Version)

と、ここまでみてきたように、転調に大事なポイントは「違うキー、違うローマ数字への読み替え」です。この前提のもと、このあとの部分も見ていきましょう。

Cメロ

E→F♯→G♯m→
C♯m→D♯m→G♯m→
A→B→G♯→
F♯m→G♯→

またまた厄介そうです。例によって、Bメロの後半のキーB♭が続いているという認識で臨むと、冒頭がいきなりⅣ♯→Ⅴ♯…ととんでもない進行になってしまいますので、違うと踏みます。

「コード進行の括りの頭は、ⅠかⅣかⅥm(たまにⅡm)」でした。頭のEをⅠとすると、

Ⅰ→Ⅱ→Ⅲm→
Ⅵm→Ⅶm→Ⅲm→

となり、様子がおかしいので、Ⅳとしてみていいでしょう。

Ⅳ→Ⅴ→Ⅵm→
Ⅱm→Ⅲm→Ⅵm→

456,236,共にど定番の流れですね。ここまでは良さそうです。曲の方も、「幸せになりたい」「楽して生きていたい」と、ここまでのメロディとは違って何度も言い直すように、短めのスパンでコード進行が回っているのがわかります。

こういった短めのループ的な進行は、ⅣおよびⅡm,サブドミナントから始まることが多いです。サブドミナントから始まるコード進行はとにかくループしやすいです。ぜひ、ここ何回も繰り返して盛り上げたいな…というところにぶちこんでみてください。

さて、ここまではE=Ⅳ、つまりはキーBで見れます。ここからが例によって事情が変わってきます。キーBの前提でCメロ後半を見ると…

Ⅶ→Ⅰ→Ⅵ→
Ⅴm→Ⅵ→

となっています。もし、曲を聞いた感じでこのⅥの部分が「おわっている感じ」がするのであれば、この説もなくはないでしょう。しかし、ここ、聞いた印象だと、「サビ来ますよ〜〜〜!」と「引っ張っている」感じがしますよね?

引っ張っているということは、ドミナントです。

サビ前には往々にしてドミナントが来ますから、今までのアプローチとは違い、終わりのコード、G♯に注目してみましょう。

G♯がドミナントの場合、考えられる行き先はほぼ二択。C♯かC♯mです。(Ⅴ→Ⅳという進行をすることもたまにあります。その場合の次のコードはF♯になりますね)サビの頭のコードを先取りしてみてみると…

C♯m→F♯m→G♯→C♯m→

気持ちいいぐらいにC♯mですね。ダークファンタジー系のアニソンですから、サビには「暗い、かっこいい」印象を持たせたいはずです。その場合、大体Ⅵmからサビが始まります。C♯mがⅥm、それに対してCメロ最後のG♯はⅢ、つまりCメロ後半のキーはEになります。

Ⅳ→Ⅴ→Ⅲ→
Ⅱm→Ⅲ→

上の行、Ⅳ→Ⅴ→Ⅲ→でⅥmに行かない点に若干の違和感がある形もいるかもしれません。事実この形は珍しいです。おそらく、Ⅲを引っ張って引っ張ってサビ頭にやっとⅥm、という演出の意図がありますね。ここでⅥmを鳴らしてしまうのはもったいない気がします。

Cメロも前半から後半で転調しているということです…疲れますね。Cメロは、キーB→キーEの転調です。

どこかで見ましたね。そう。近親調転調がここにもでてきているのです。

他方、BメロからCメロの転調には別の説明が必要になります。

キーB♭→キーBの転調

BメロからCメロでは、B♭→Bの転調をしています。

こう書いてみるだけでもわかりますが、単純に半音上がっているだけです。半音上げ転調、とでもいいましょうか。

先ほどポイントにダイアトニックコードの読み替えを挙げましたが、単に半音上がっている転調の場合、どこをどう読み替える、というメカニズムは、あまり考える必要がありません。

ラスサビだけ半音上げる、とかは、ちょっと前のJPOPの常套句でした。ただ、BメロからCメロで半音上げる、みたいなのは非常に珍しいです。

半音転調は地続きなようで、実はメジャースケールに含まれる音が全て変わってしまうので、かなりとんでもない転調です。だからここぞというところで来ると「おお〜」という効果があるのです。キーB♭とキーBのメジャースケールを見比べると、その変わりようがよくわかると思います。

キーB♭: B♭ C D E♭ F G A B♭
キーB: B C♯ D♯ E F♯ G♯ A♯ B
一個も音が一致していませんね。

こんなん、ヒラ歌(サビ以外の部分)でやるのアリ??

KICKBACKの中で一番キモい(褒めている)転調はここですね。普通はヒラ歌ではやりません。

似ているニュアンスの転調で、全音上げ転調もあります。B♭→C、G→A、などなど。ただこちらは、実は「近親調の近親調」という関係にあるので、やりようによってはバレないように転調することもできます。(B♭→F→C,G→A→D)

このように、転調には理論で説明がつくところもあれば、ほぼ力技、みたいなところもあるわけです。

ただ、力技は力技で立派な根拠といいますか、「説明がつかない変化で驚きを生む」ことを目指しているわけなので、それ自体一つの理論的技法ともいえます。その点が音楽の面白いところですね。

ちなみに、髭男の「Cry Baby」のような、明らかに聞いてヤバいとわかる曲は除いて、カワイイサウンドしといてJPOPで一番ヤバい転調している曲がこちらです。ぜひ確かめてみてください。端的に言うと、サビだけ「最も遠い調」に転調してます。

SHISHAMO「明日も」

サビのコード分析

やっとサビに着きました。長かった…

そもそも論、音楽というのは魅力的なサビを聴かせるためにどう盛り上げていくかを考えるものです。

どれだけ複雑な曲でも、サビそれ自体は全員が聴きやすいような、シンプルな構成になっていることが多いですし、私はそうするべきだと思っています。そのため、個人的に「Cry Baby」のアレはあまりいい転調とは思えません

そう信じて、KICK BACKのサビのコードをダイアトニックコードに変換していきましょう。キーはE(C#m)でしたね。

Ⅵm→Ⅱm→Ⅲ→Ⅵm→
Ⅱm→Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅴ♯dim→
Ⅵm→Ⅱm→Ⅲ→Ⅵm→
(Ⅳ→Ⅲ→Ⅵm→)×3

よかった〜〜

気持ちいいぐらいにC♯mでした。一応解説します。

Ⅵm→Ⅱm→Ⅲm→Ⅵm→

サビの基本メロディをささえるこの部分。これはⅥmをIとしてみてみると、「Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ」という、クラシック直系のもっとも基本的な流れになります。さんざんこねくりまわした後にこれがくる潔さ。そして繋ぎの部分。

Ⅱm→Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅴ♯dim→

一旦サブドミナント→トニックで落ち着けたあと、ベースラインがⅣ→Ⅴ→Ⅴ♯→、と上昇していく。この上昇も、Ⅵmを目指していく上では極めてベタです。

極め付けは最後の部分ですね。

(Ⅳ→Ⅲ→Ⅵm→)×3

みんな大好き丸サ進行。しかも繰り返し。しかも「努力、未来、A BEAUTIFUL STAR」のキラーフレーズ。
こんなにまっすぐにC♯mです。紆余曲折の甲斐がありました。

…最後に、もう一つ大事なことを忘れてはいけません。

「なんか忘れちゃってんだ」

の後、すぐにイントロに戻りますが、ここの転調のメカニズムも解き明かして、終わりにしましょう。

キーE(C♯m)から、キーD♭(B♭m)への転調です。

キーE(C♯m)から、キーD♭(B♭m)への転調

C♯とD♭…同じ音じゃね?と気づいた方は素敵です。

最後にご紹介する転調は、「同主転調」です。

つまり、「同じ主音でメジャーとマイナーがちがう」キーに転調するのです。

敢えて若干わかりにくい書き方をしますが、キーC(Am)からキーE♭(Cm)、キーG(Em)からキーE(C#m)と言った具合です。

マイナーとメジャーが変わっておきながら、安定した音として聞こえる中心の音は一緒なので、不思議な統一感が生まれます。

そしてなにより、一番大きいのは、G♯⇆A♭の存在ですね。つまり、C♯mからみたⅤ、かつD♭からみたⅤです。

サビの「努力未来〜」のフレーズの最後にEのⅢ(C♯mからみればⅤ)で緊張感を引っ張る→そのⅤを、「大きなD♭に対する大きなⅤ」と見るのです。ちょっと難しいですね。イントロフレーズの「努力未来〜」ではコードは「B♭m→F→」の繰り返しでD♭は一度も鳴っていないのですが、「キーがD♭」なので、そのまとまりを大きく「D♭」と捉える、ということができるのです。

KICK BACKで行われているのはマイナーからメジャーへの同主転調ですが、どちらかといえば、同主転調というのはメジャーからマイナーへの転調が行われることが多いし、わかりやすいです。

Ⅳ→Ⅴ→Ⅵm→
Ⅵ♭→Ⅶ♭→Ⅰ→(マイナーのⅣ→Ⅴ→Ⅵ)

この曲の2:10~2:30あたりの流れを聞いてみると、「あ〜こういうのね」となると思います。

椎名林檎 – メロウ

まとめ

いかがだったでしょうか!少し長くなってしまいましたが、「KICK BACK」を教材として、JPOPのさまざまな転調を見てきました。順に整理すると、以下のようになります。

D♭(B♭m)
→F(Dm)【ⅢからⅠの読み替え転調】
→B♭(Gm)【近親調転調】
→B(G♯m)【半音上げ転調】
→E(C♯m)【近親調転調】
→D♭(B♭m)【同主転調】

それぞれの意味を理解し、使いこなせるようになるまでKICK BACKを練習素材にしてみるのもいいかもしれませんね。

ぜひ、これからの音楽ライフに役立ててみてください。

それでは良き転調を!

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