音楽に必要な瞬発力を鍛える!ダイアトニックコード基礎トレーニング

目次

はじめに

こんにちは。意識低い系ミュージシャンの龍ちゃんです。「力を抜いて音楽をする」をモットーに音楽に役立つ情報を発信しています。

今回は、続けることで音楽のレベルアップに大きく貢献する基礎練メニューを紹介したいと思います。コード進行を意識しながら曲を演奏できるようになるための練習法です。

これから紹介する練習がある程度身につくと、音楽理論が自分の演奏と結びつき、格段に音楽が楽に楽しくできるようになります。是非真似してみてください。

「ダイアトニックコードって何?」という方はまず専門用語を理解するところから始めましょう。

(対象となる楽器はピアノ、ギターが主です。コードが弾ける楽器ですね。持っていないという方は実家から鍵盤ハーモニカでも引きずり出してきましょう。)

音楽を楽に楽しくするために

音楽を楽に楽しくできるようになるためには、ただ楽譜を追っているだけでは練習になりません。重要な軸は二つあります。

一つ目は専門用語をキチンと理解すること、二つ目はその知識と自分の音楽を結びつけることです。

具体的に言うと、演奏、作曲しながら「このコード進行は〇〇進行」「このコードの第三音に情感の強さがあるからここを効果的に聞かせよう」「ここは完全四度が特徴的だからそれをしっかり生かして…」などなど、その音にどのような特性があってどのようなニュアンスで弾けばいいのかといったようなことを瞬間的にできるようになることが、音楽のレベルアップに大きくかかわってきます。

英語学習で文法事項や単語を覚えることはもちろん必要ですが、実際に書いたり話したりする際に、例えばどの単語を強調するのか、などということも覚える必要がありますよね。しかしそういった事項は理論立てて覚えるようなものではなく、日常会話の中である程度センスとして磨かれてくるものです。

音楽においても同じで、実際に演奏することが一番の練習になるので、今回の基礎の基礎が身についたらすぐに曲っぽい練習に入れるような構成になっています。

  1. ダイアトニックコードをセットで覚える練習
  2. キーと番号をもとに瞬発力トレーニング
  3. ローマ数字を思い浮かべながら実際に曲っぽく演奏

ダイアトニックコードをセットで覚える練習

私の記事で耳にタコができるほどしつこく繰り返している「コードはダイアトニックコードの情報で見ないと意味がない」というテーマを具体的に実践しましょう。例えば、C→D→Emというコード進行を演奏するときに、頭からただ単にコードネームを追いかけていくのではなく、「キーGのⅣⅤⅥ」という情報に即座に変換できるようになるための練習方法です。

そのような変換ができるようになるためにはこの表をすべて頭に叩き込む必要があります。この表が頭に入ると、例えばAというコードを見たときに候補として「キーAのⅠ」「キーDのⅤ」「キーEのⅣ」などが上がるようになり、その前後の文脈からキーやコード進行を判定できるようになり、演奏のレベルや作曲のスピードが向上します。「この量は無理…」と思われる人が多いでしょう。安心してください。実はとりあえず列を二つ覚えてしまえば、どんな曲にも対応できるといっても過言ではありません。

ピックアップすべき二列はこちら。CのダイアトニックコードとGのダイアトニックコードをまず覚えてしまいましょう。

理由は簡単です。「すべてギターのローコードのポジションで弾けるから」です。ローコードというのはギターの教則本の最初に「コードを弾いてみよう」みたいな欄に書いてある一番簡単なコードの抑え方です。ちなみに鍵盤においても黒鍵が全くと言っていいほどないのでわかりやすいです。

ここでまず弾くのが簡単なコードで「コードとキーとローマ数字をそれぞれ対応させる」ということに慣れるのが大事です。「C→Dm→Em→F…」「G→Am→Bm→C…」とセットで演奏するのがスムーズにいくまで練習してみましょう。頭の中でしっかりキーとローマ数字を対応させながらの練習が効果的です。

その後カポをつけたりキーボードのトランスポーズ機能を使うなどして、ほかのキーにおけるダイアトニックコードの並びを覚えるのにも挑戦します。それにも慣れたらカポを外してバレーコードなどでキーごとのダイアトニックコードを横一列に追えるように頑張ってみましょう。

キーと番号をもとに瞬発力トレーニング

ステップ1では数字の順番に並べて覚えましたが、曲の中で実際にⅠからⅦまでが並んで出てくることはないので、キーと番号の情報がコード単体に対しても見えてくる必要があります。

「キーCのⅤ」で即座にG、「キーEのⅢ」で即座にG#m、「キーA♭のJPOP進行」で即座にD♭→E♭→Cm→Fm、などなど、対応表から取り出して演奏できるようになると、かなりコードの見え方も変わってくるでしょう。

練習法としては二人いるとやりやすく、単純にクイズ形式で片方がキーとコードの番号、もしくはコード進行の種類を出題して、もう片方が答えるという形式がもっともシンプルかなと思います。

一人で済ませたい場合はランダムに並べ替えられる機能付きの単語帳アプリなどを作って順々に自分で弾いていくといいでしょう。

ローマ数字を思い浮かべながら実際に曲っぽく演奏

キー、ローマ数字、コードの対応に対する瞬発力が身についてきたら、ローマ数字を思い浮かべながら実際に曲を演奏していきます。ダイアトニックコードで構成されているシンプルなコード進行を、キーやリズムを変えるなどして様々な形で取り組んでみるのがいいでしょう。

はじめのうちはただコードを追いかけるのとあまり実感が変わらないかもしれませんが、何曲か意識して取り組むうちに、コード単品の響きではなく、ローマ数字と情感の関連性が体感できるとおもいます。

C→D→GやC→D→Emといった進行に対し、それをただ追いかけるだけでなく、「ⅤのあとのⅠやⅥは着地感があるな」といったように、気づきをしっかりローマ数字で記憶に残してあげることで、ほかの曲にも応用可能な、価値のある知識になるのです。

まとめ

わり実際これらの練習メニューをこなすとなると覚えることが多いのでかなり大変に感じるかもしれませんが、ここに書いてあることを一通りできれば音楽を楽に楽しくするという目標は八割がた達成できるといっても過言ではないです。

相対的な見方を体でも覚えることによって、今後の高度なコードテクニックやスケールの話などが非常に理解しやすくなります。是非頑張ってみてください。

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