音楽やる人は全員作曲をしろ

目次

はじめに

こんにちは。意識低い系ミュージシャンの龍ちゃんです。
力を抜いて音楽をする」をモットーに音楽に役立つ情報を発信しています。

「音楽やる人は全員作曲をしろ」なんて、一見「力を抜く」からは程遠いテーマに思えますが、実はその疑問点に今回のテーマがかかわってきます。

この記事では作曲をしてみることでどんな利点があるのかということを紹介していきます。
もしこの記事を読んで作曲を学んでみようという気になったら本サイトの他の記事もぜひチェックしてください。

作曲をするメリットは?

さて、作曲というと音楽をかなり突き詰めないと手を出せない、敷居が高いもののようなイメージが強いです。
現に、作曲を始めるきっかけとしては、「ある程度人の曲を演奏できる人がマンネリ化を脱するために作曲をしてみる」というようなことが多いでしょう。

もちろん新しいものを自分で作るというのは、ただ演奏するだけとはまた違った趣味になりますから、人生が豊かになることは確かです。
しかし、新しいものを作れるようになる、自分で自分の表現ができるようになるというのは実は今回の記事で伝えたいメリットではありません

早速結論を書いてしまいましょう。
作曲をしてみることでどんな利点があるのか。

音楽に関するあらゆる面で超時短になるのです。

楽に楽しく音楽をする、が僕のコンセプトですが、まさに楽をして音楽をするために必要なのが、作曲してみることなんです。
もしちょっと作曲をやろうとしてみて自分の曲を作りきるところまでたどり着かなかったとしても、かじり方があっていれば、それだけで音楽を楽しみやすいようになるんです。曲を覚えて演奏できるようになるまでの時間が、僕の体感だと10分の一ぐらいになります。

作曲をやってみると時短になる!

作曲をしてみることで、音楽に関する知識が身に付きます。

「身につく」というのが重要ポイントです。

音楽には理論というものがあります。
スケール、コード、リズムなどを中心に様々な覚えるべき知識事項があります。
実はこの音楽理論というのはそもそも音楽を作るために作られたものではありません。

分析するために作られたもの
です。

音楽の分析方法を知り、真似の仕方を覚え、結果として曲が作れるようになるというプロセスがあるというだけで、もとはといえば分析が目的です。

作曲と言えば音楽理論、音楽理論といえば作曲という、一対一の構造が固定観念としてあると思いますが、実はそれはあまり正しくありません。
音楽理論が無くても作曲はできます。
作曲に関係なしに音楽理論を学ぶこともできます。
ただ、音楽理論を学ぶのに最もいい方法が作曲であることは確かです。
知識というのは実際に使ってみることで身につくものです。
ただ音楽理論を座学だけで学問のように勉強していても時間がかかるし、何よりつまらないんですよね。

音楽を説明するときは、言葉で例えられることが多いです。
スケールやコード、リズムというがそれぞれ単語として存在していて、それ同士が音楽理論という文法の上で文脈を形成して、音楽として機能しているんです。

中学、高校の英語の授業で耳にタコができるほど言われた「英語は話さないと身につきません」という言葉。

音楽理論も同じです。

言葉の様なものなので、実際に作曲という形で使ってみるのが、覚えるために最もいい方法なのです。

音楽理論を完璧に理解していないと作曲ができないと思い込んでいる人は多いと思いますが、それは音楽理論の初心者向けの本が、実践しづらい構成で書かれてしまっているからです。

「作曲してみたいけど勉強大変そうだし…」

という固定観念はかなり強いです。
それは実は方向性が逆で、音楽理論を覚えるために作曲をするという発想が大事なのです。

言葉を完璧に理解しなくてもしゃべることはできますよね。
というか、「言葉を完璧に理解している」ってなんでしょう?
日本語を完璧に理解していると言い切れる日本人は私はどこにもいないと思いますし、これは全人類どこの国の言葉でもそうだと思います。音楽理論も同じで、完璧に理解してから作曲、なんてことは幻想でしかないんです。

音楽理論をちょっと勉強してみて、そこまでの知識でできる作曲をしてみる。
この繰り返しが大事なんです。
完璧に作りきることができなくても効果はあります。

僕の経験を紹介します。
僕は中三から高一のあたりで自分の音楽のレベルが飛躍的に上がったなと感じているのですが、その時のことです。
僕はその時好きな曲のコードを「U-FRET」で見てメロディは頑張って耳コピして自分なりに弾いてみるということをしていたのですが、コードを弾くときに、一つ一つの結びつきを考えずにただコードネームを追いかけていたんです。
スケールの理論も知らなかったので、メロディを耳コピするときに全然見当違いな音を弾いていたりして、一曲弾くのにかなり時間がかかりました。

しかしある時に曲には「定番のコード進行がある」というように知り、また日本の曲のメロディは多くの場合「マイナーペンタトニックスケール」を中心に構成されている、ということをネットだかどこかで学びました。

このことに関して今回深くは説明しませんが、「実践しやすい音楽理論の具体例」ととらえてください。
そして試しに、左手で定番のコード進行、右手で定番のスケールを弾くということをしてみたんですね。

今思えば、それだけでも作曲といえます。

自分で新しい音楽が弾けた、というだけでも感動モノだったのですが、その後、いつものように好きな曲を弾いてみようとしたときに、気づいたのです。

「あ、このコード進行は定番のコード進行に近くつくられてるな」
「メロディも定番のスケールをすこしいじったものだな」

それに気づいたことで、ただコードを追って一音一音不器用に試してみるような練習から脱却し、「コード進行とスケールの組み合わせ」という文脈で曲をとらえられるようになったのです。
結果として上達がものすごく早くなりました。
あの時の体験は産業革命といっても過言ではないです。
おそらく作曲ができるという人は同じような経験をしているのではないかと思います。

このように、知識をただ覚えるだけでなく「身に着ける」ことで、音楽が分析できるように、すらすら読めるようになるんです。
音符をただ追いかけるだけでなく、音と音のつながりの意味をくみ取って演奏できるようになります。
結果、練習スピードが爆速になります。
それだけではなく、曲への理解力が高まるので、そのまま表現力も高まるんです。
端的に言うとうまくなります。

繰り返し言いますが、作曲と音楽理論を完璧に覚える必要はありません。
むしろその二つを完璧になんてことは一生かかっても原理的に無理です。
思っているよりもシンプルな知識事項を身に着けるだけで、音楽のレベルは飛躍的にあがります。
まずはちょっと手を動かしてみることが大事です。

まとめ

今回は作曲を学ぶことを全音楽家にオススメする記事でした。
是非、理論完璧主義で足踏みせず、手を動かして今よりも楽に楽しく音楽をできるようになってほしいです。

ちょっとでも気になった方はまず音楽の専門用語を理解するところから始めていきましょう。

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