ベースの運指を効率的に行うための練習方法とは?おすすめの方法や注意すべきポイントなどについて紹介

ベース初心者で「左手が思うように動かない」と悩んでいる方は少なくありません。また、弦を押さえる左手の運指が重要です。ベースはスムーズな運指ができるようになれば、余裕を持って演奏することができるため、表現の幅も広がるでしょう。今回はベースの運指を効率的に行うための練習方法や、押さえておきたいコツなどについてお伝えします。

目次

ベースの運指とは

ベースの運指とは、文字どおり弦を押さえる指運びのことです。ベースは左手でフレットを押さえて音程を調整しますが、多くの方が左手の運指をスムーズにすることを目標にしている初心者の方も多いのではないでしょうか。

運指の方法は人によって異なりますが、はじめは基本的な押さえ方を身につけることを心がけましょう。左手の運指を鍛えることで、より自由な演奏が可能になります。

運指の練習前に正しいフォームを確認

・基本的なフォームを覚える

まずは、ベースの運指を練習する前に、左手の基本的なフォームを覚えましょう。ベースを始めてすぐに正しいフォームを身につけることで、よりスムーズな運指を行えるようになり、上達も早くなります。

特にベース初心者の方は左手首を身体に近づけすぎていたり腕を伸ばしすぎたりするフォームになりがちです。誤ったフォームが癖に身につくと、フレットを押さえるだけで苦労することも。

リラックスした状態で運指の練習を行えるように、誤ったフォームになっていないか確認することが重要です。なお、左手の基本的なフォームは以下のとおりです。

  • 左手首はネックの真下にくるように構える
  • ネックの裏にくる親指は、人差し指と中指の中間に位置
  • 肘を軽く曲げる

演奏フォームは人によって異なりますが、まずは基礎を身につけることが重要です。運指の練習を始める際は、フォームも意識して取り組んでみてください。

・フレットの近くを押さえる

ベースの運指を練習する際は、弦を押さえる場所も意識しましょう。フレットとは、指板上で音程を区切るためにつけられている金属の棒を指しますが、フレットの真上を押さえてしまうと綺麗な音が出ない場合があります。

弦を押さえる時はフレットの真上ではなく、フレットのすぐ近くを押さえるようにしましょう。

・弦を押さえる時は指を立てる

ベースの弦を押さえる際は、しっかりと指を立てることも重要です。ベース初心者の方の中には指の腹を使って押さえている方もいますが、この押さえ方では無駄な力が入ってしまいます。また、指を寝かせた状態で押さえることで、他の弦を触ってしまうというおそれもあります。

指先で弦を押さえるように意識すると、自然と指を立てた状態になり、他の弦に指が触れてしまうこともありません。まずは余裕を持って演奏できるテンポから始め、丁寧に練習していきましょう。

・最小限の力で弦を押さえる

ベースの弦を押さえる際は、力加減にも注意が必要です。また、しっかり音を鳴らそうと力を入れすぎると、弦が強く引っ張られることで音程が上がってしまう場合があります。しかし、弦を押さえる力が弱い場合は、音程がぶれてしまうことも。

ベースで正しい音を綺麗に出すためには、最小限の力で弦を押さえることが重要です。フレットを押さえる位置や押さえ方とあわせて、綺麗な音が出ているか力加減も意識するようにしましょう。

ベースの運指練習前に行うストレッチ

・指の筋肉を柔らかくするストレッチ

ベースの運指練習を始める前には、ウォーミングアップをしておくことも大切です。しっかりとウォーミングアップをしておくことで、運指の練習も効率良く行うことができます。そこで、まずは指の筋肉を柔らかくし、指を1本ずつ動かしやすくなるストレッチをご紹介します。

ストレッチの手順は以下のとおりです。

  1. 左腕を真っ直ぐ伸ばし、手が直角になるよう上に曲げる
  2. 中指・薬指・小指を右手で握る
  3. 右手で3本の指を握ったまま、親指と人差し指を折り曲げていく
  4. 親指と人差し指を折り曲げたまま、20~30秒キープする
  5. ④を終えたら、中指から小指までを同様に行う
  6. 最後に、人差し指のみ曲がらないように右手で固定し、その他の指を折り曲げていく

このように、指を1本ずつストレッチすることで、それぞれの指を細かく動かせるようになっていきます。

・指の間隔を広げるためのストレッチ

ベースの運指が上達するためには、指を広げるストレッチも行いましょう。ストレッチの手順は以下のとおりです。

  1. 人差し指と中指の間を、片方の手で広げる
  2. 指を広げた状態で20~30秒キープする
  3. 小指と薬指の間まで順に行う

指の間は強引に広げず、慣れるまではゆっくりと行うようにしましょう。ストレッチに慣れてきたら、片方の手を使わなくても広げた状態をキープすることが可能になるはずです。それぞれの指を器用に動かせるようになるため、ベースの運指練習を始める際には実践してみてください。

ベースの運指が上達する練習方法

・クロマチックスケール

左手の正しいフォームの確認やウォーミングアップを終えたところで、実際にベースの運指練習を行っていきます。ベースの運指練習に適したフレーズとして、まずご紹介するのが「クロマチックスケール」です。

クロマチックスケールとは、日本語で半音階とも呼ばれ、1フレットずつ順に弾いていく練習方法のことを指します。ベース以外の楽器の練習にも用いられており、さまざまなスケールやフレーズを弾くためにも役立つ練習方法です。

クロマチックスケールの手順は以下のとおりとなっています。

  • 4弦を押さえずに弾く
  • 5フレットを人差し指で押さえて弾く
  • 6~8フレットを、中指・薬指・小指で押さえて一音ずつ弾く
  • 8フレットまで弾き終えたら、5フレットまで順に戻る
  • ①~④までを終えたら、1~3弦も同様の順番で弾いていく

クロマチックスケールを繰り返し行い、どのポジションでもスムーズに弾くことができるようになれば、多くのフレーズで余裕を持った運指ができるようになるでしょう。ベースの運指を鍛えるには効果的な練習方法となっているため、地道に取り組んでみてください。

・メジャースケールを演奏

ベースの運指を鍛えるには、スケールに沿って練習をすることも効果的です、そのため、まずはメジャースケールの運指を練習していきましょう。なお、メジャースケールとは「ドレミファソラシ」の音階のことを指します。

例えば、Cメジャースケールの場合、以下の並びとなっています。

  • 3弦の3フレット
  • 3弦の5フレット
  • 2弦の2フレット
  • 2弦の3フレット
  • 2弦の5フレット
  • 1弦の2フレット
  • 1弦の4フレット
  • 1弦の5フレット

これらの音を、確実に綺麗な音が出るように順番に弾いていきます。なお、メジャースケールは指の形が一定となっているため、Cメジャースケール以外の他のスケールでも同様に練習していきましょう。

まとめ

今回は、ベースの運指が上手くなりたい方におすすめの練習方法や、練習前の注意点などを解説してきました。ベースの運指は悩んでいる方が多いポイントですが、上達のためには何度も繰り返し練習する必要があります。また、漠然と練習に取り組むのではなく、どうすれば効率的に運指を行うことができるのか考えながら取り組むことも重要です。ぜひ、今回の記事を参考にしてベースのスキルアップを目指してみてください。

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