日本版ミュージカル『アナスタシア』 アニメ、ブロードウェイ版との違いとそれぞれの魅力!

最近、東急シアターオーブで公演されていたミュージカル『アナスタシア』を観てきました♪

以前ブロードウェイ公演とアニメ版を観たことがあって、どちらもとても素敵で印象に残っていたので、今回は何とか日程を合わせて観に行って来ました!
以前の公演はコロナ禍で中止になってしまったりしていたので、観られたことにまず感謝!
それに当日抽選で当てた奇跡のS席…!

観に行って本当に良かったと思えたし、日本版には日本版の良さが、ブロードウェイ版とアニメ版にもそれぞれの良さがあったのでその観点で書いていきたいと思います♪

目次

ミュージカル『アナスタシア』公演概要

〔オリジナル〕
脚本:テレンス・マクナリー
演出:ダルコ・トレスニャック
音楽:ステファン・フラハティ

〔日本版〕
翻訳:高橋亜子
音楽補:八幡茂
演出助手:坂本聖子、下平慶祐

〔日本版キャスト〕
アーニャ:葵わかな、木下晴香
ディミトリ:海宝直人、相葉裕樹、内海啓貴
グレブ:海宝直人、堂珍嘉邦、田代真理生
ヴラド:大澄賢也、石川禅
リリー:朝海ひかる、マルシア、堀内敬子
マリア皇太后:麻実れい

あらすじ

激動の二十世紀初頭。第一次世界大戦が終わってロシアでは革命が勃発していました。ロマノフ王朝のお姫様として生まれたアナスタシアは、お茶目で可愛らしく、祖母のマリア皇太后が大好き。自分の城に帰る皇太后と、「またパリで会いましょう!」と約束をして素敵なオルゴールを貰います。しかしその約束を最後に、ロマノフ一家は革命軍に襲われ全員銃殺されてしまいました。悲しみに暮れるマリア皇后でしたが、「アナスタシアだけ実は生きている」という世間の噂に僅かな希望を持ち、アナスタシアを見つけた者には賞金を付与すると発言します。その言葉を聞き、賞金目当てで数々の偽アナスタシアが生まれる中、詐欺師のディミトリとヴラドは記憶をなくしたアナスタシアと出会います。2人は、アーニャと名乗るその女性に偽アナスタシアとしての素質を見出し、アーニャをアナスタシアに仕立てることに。悲しみで記憶を失っているアーニャですが、心の中ではなぜか、「パリで会いましょう」という誰かの声が響いているのでした。

<絶賛上演中>ミュージカル『アナスタシア』舞台ダイジェスト映像
Anastasia
Anastasia (1/5) Movie CLIP – Once Upon a December (1997) HD

ブロードウェイ版の魅力、特徴!

まずはブロードウェイ版の特徴や魅力について書いていきます♪
私は初めて観たのがブロードウェイ版だったので、あらすじも分からないし、初ニューヨークの時差ボケでぽーっとした状態で観ました。笑
でも、言葉や内容が分かりきれなくても、世界観が圧倒的に魅力的だったのが強く印象に残っています。
まず初めに大感動したのが、美しいプロジェクションマッピング
舞踏のシーンや襲撃されたシーン、パリも。圧倒的にプロジェクションマッピングが綺麗でした。アナスタシアが昔を思い出すシーンなどは、ホーンテッドマンションのように幽霊の人々が移されて踊っていました。
私は元々プロジェクションマッピングでの演出よりも手作り感があるものの方が好きだったのですが、プロジェクションマッピングの素晴らしさを実感させられました。
今までプロジェクションマッピングで感動したのは、ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』と、本作です!
『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』は、何もないところにプロジェクションマッピングが映えていて素敵だったけれど、『アナスタシア』は、色々なセットとプロジェクションマッピングのコラボが幻想的♪
舞台セットとプロジェクションマッピングが合わさるとこんなにファンタジーになるのだと感動しました!
また、貴族の人たち、アナスタシア、ディミトリ。どの登場人物たちも実際本当にこんな人たちだったのかなと思わされるリアル感がある。アニメ版や日本版よりブロードウェイ版はここが強いですね♪沢山の人種が集まる街だからこその強みだと思いました。一気に昔のロシアへ連れて行かれるのです。
また、歌唱力も圧倒的で、ミュージカル俳優って凄い!!と興奮したのを覚えています♪

アニメ版の魅力、特徴!

アニメ版を観た時は色々な面で驚きました!ブロードウェイで観たミュージカルとは全く違う!!アニメ版はよりファンタジーです。
まず、アニメ版ではグレブ役がいません。ロシア革命が悪い魔法使いとして表現されていて、アナスタシアの命を狙うのはグレブではなく、悪い魔法使いになっています。だから、戦闘シーンなどもの凄く迫力がある。人間ではないので。笑
絵のタッチや表情の描かれ方など、知らない人は「ディズニー作品?」と思うようなファンタジーさでした。でもディズニー作品とは少し違うのが、プリンセスが出てくる物語ではあるけれど実話に基づいた哀愁というか重みがあるところ。少し暗めの画像でリアルさもある世界観だから、大人でも楽しめると思いました。曲のナンバーもショー的に盛り上がるというより歌で聴かせる感じです。アニメのアーニャも前向きで強くてとても素敵な女性でした♪

日本版ミュージカルの魅力、特徴!

日本版は、ブロードウェイ版の魅力が生かされていて、衣装も舞台装飾もとても素敵でした。忠実に世界観が生かされている中で、日本ならではの良さがあった!
特に好きだったのは、アナスタシアとディミトリ、ヴラドの絆の温かさ。役者さん達が大切に育んで作り上げた作品なのだなと感じました♪
私は葵わかなさんのアナスタシアを観たのですが、葵さんのアナスタシアは今まで観た中では一番若く見えて、苦境の中でも前向きに強く生きようとする姿勢を応援したくなる女性でした。木下晴香さんの写真や映像を観ると、木下さんのアナスタシアは艶があって美しい。例えるなら、葵わかなさんは太陽、木下晴香さんは月。同じ役を演じていても、役に役者さん自体の魅力が反映されるのかなと思いました。違うけれど、どちらもちゃんとアナスタシアなのです。そんなところを楽しめるのも日本版の良さだと思いました。全公演で全キャストを観たいくらい!笑
きっと、新たに好きな役者さんが見つかってしまいます♪

まとめ

実際にロシアであった伝説、アナスタシア伝説に基づいて作られた作品『アナスタシア』
アニメ版、ブロードウェイ版、舞台版と、どれもそれぞれの魅力がありました!
東京公演は終わりましたが、これから大阪公演もあるので是非観てみて下さい♪
日常からひとっ飛びで異世界に連れていかれます。
宝塚バージョンもあるようなので、次は宝塚バージョンも観てみたいと思います♪

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