今回は、ミュージカル公演を主としている劇団のご紹介をしていきたいと思います!
私も今まで、様々なミュージカル公演を観てきましたが、劇団によって世界観が全く違うし、題材にされる物語も違うから、すごく面白い!!
好きな劇団の公演はもちろんチェックしますし、応援したい演者さんや作品を見つけられると、観劇がもっと楽しくなる♪
この記事を読んで、「ここの劇団が気になる!」が見つかりますように…
ミュージカル劇団その①
[劇団四季]
まず誰もが聞いたことはあるはず!大人気のミュージカル劇団「劇団四季」をご紹介します!劇団四季は個人的に、私が高校生のころからずっと大好きな劇団。
観る度に新しい感動の世界に連れて行ってくれる。
ミュージカルのことをあまり知らない人でも、初めてのミュージカルにもお勧めの劇団です!長年愛され続けている理由をあげてみたいと思います♪
「劇団四季」概要
四季株式会社が制作、企画、運営を行う日本の代表的な劇団。1953年に浅利慶太氏・日下武史氏を中心として結成した。俳優は700名以上、経営350人、技術350人と規模の大きい劇団である。東京に5か所、大阪に1か所、名古屋に1か所専用劇場がある。初期はシェイクスピアなどアート志向な演目が多かったが、最近ではディズニー作品やブロードウェイ作品など商業演劇を多く公演している。
また、浅利慶太氏がプロデュースした「劇団四季オリジナルミュージカル」や「劇団四季ファミリーミュージカル」も人気がある。
劇団四季のおすすめポイント
- 初心者にもお勧め!ミュージカル界の名作を堪能♪
劇団四季といえば、皆大好きディズニーミュージカル(美女と野獣、ライオンキング、アラジン、リトルマーメイド、ノートルダムの鐘、アイーダ、アナと雪の女王など)や、その他でも有名な名作(オペラ座の怪人、キャッツ、サウンドオブミュージックなど)を観ることが出来ます!例えば、映画やアニメの世界観がどんなふうに舞台で表現されるのか。そこにワクワクしながら劇場に足を運ぶことが出来る。
海の中も、空飛ぶ絨毯さえも表現してしまう劇団四季はやっぱり流石です!
こだわりの舞台装置や装飾、衣装に演出。それら全てで作り出される繊細で壮大な世界観!「ミュージカルって、凄い!」ってなります♪ - プロフェッショナルたちの高いクオリティ
劇団四季といえば、沢山のミュージカル俳優たちが憧れ、入所を目指す場所。なんとそのオーディション倍率は20~40倍!
即戦力で合格する人と、研究生として合格し1年後にもう一度入所オーディションを受ける人と2つに分かれ、入所後もオーディションで選び抜かれた俳優さんたちがやっと出演できるという厳しい世界。でもだからこそ、そのクオリティは圧倒的なのです!
歌唱力や身体能力、その迫力に魅了される人は多いはず♪
ミュージカル初心者の方にもお勧めしたい劇団です! - 作品主義であること!
ミュージカルの中には、作品主義のものとスター主義のものがありますが、劇団四季は昔から作品主義の劇団だと言われています。例えば、テレビや映画などで有名な、スターの知名度を生かしてキャスティングする方法ではなく、実力主義でキャスティングをし、何よりも作品を優先するという考え方なのです。どちらが良いとか悪いはありませんが、作品が最優先だという理念があるからこそ、私たちはその作品自体に思いきり入り込むことが出来るのです。もちろん、観に行っていると「この俳優さんが好き!」は出てきますが、それでも劇団四季の作品では、純粋に物語に入っていけることが多いような気がします。
おすすめ作品と俳優
[ウエストサイド物語]
シェイクスピア作品「ロミオとジュリエット」を基にした感動ミュージカル。
劇団四季のこの作品を初めて観た時は、観終わった後もずっと涙が止まらず大変でした。笑
その時のトニーは、甘い歌声で皆を魅了する大人気看板俳優、神永東吾さん。最近では「アナと雪の女王」のクリストフなども演じられている俳優さんです。その美声にいつもうっとり♪
マリアは圧倒的ヒロイン、山本紗衣さん。オペラ座の怪人のクリスティーヌなども演じられています。その歌声とキュートな仕草はマリアピッタリ。そして、アニータ役の岡村美南さん。甘美で強く美しい女性役がはまる!岡村美南さんも、観る度にうっとりさせられてしまう大好きな女優さんです!この作品、若者たちの叫びが詰まったパワフルなダンスも凄いので、お勧めです♪
[ノートルダムの鐘]
ディズニー作品にしてはシリアスな雰囲気もある本作。怪物と呼ばれる主人公カジモトの健気で純粋な心に涙が止まりません。私が初めて観に行った時のカジモト役は、飯田達郎さん。優しい歌声で、カジモトの繊細な思いがヒシヒシと伝わって来る…。そして岡村美南さんのエスメラルダと神永東吾さんフィーバスが歌う「いつか」にも大号泣。鳥肌が立つ魂の歌を聴くことが出来ます!
[美女と野獣]
華やかな衣装、舞台装置、そして感動的な物語。この作品には圧倒的魅力があります♪
美しい女性ベルが出逢う個性豊かな喋る家具たちや、いじわるガストン、実は繊細な野獣。誰もが個性的で人間らしい。昔から愛され続けている理由が分かります。野獣役の佐野正幸さんの「愛せぬならば」には特に感動しました。思い出しただけでも、泣きたくなるくらい(笑)
まとめ
長年愛され続けている、日本を代表するミュージカル劇団、劇団四季。
何度行っても飽きないし、毎回期待以上の凄いものを見せつけられます♪
演目も初心者にお勧め出来るものが多いので、ミュージカルを観始めたいという方にお勧めです!
ミュージカル劇団その②
[宝塚歌劇団]
こちらも個性的で伝統的な有名劇団。
花組・月組・雪組・星組・宙組の5組に分かれていて、女性だけで構成された劇団です。私も観に行ったことがありますが、女性が演じる男役は、まるで漫画の中から出てくる理想の王子様!見た目もだし、仕草や話し方、声の出し方全てが異次元なんですよね。娘役の女の人は、すっごく華やかで品がもの凄い!お話もそれぞれ面白いし、女性の夢が沢山詰まった世界だなって思います。
そんな宝塚歌劇団の魅力をご紹介して行きます♪
宝塚歌劇団 概要
兵庫県宝塚市に本拠地を置く歌劇団。
兵庫県宝塚市にある宝塚大劇場と、東京有楽町にある東京宝塚劇場を中心に公演している。
ジャンルは歴史劇、ファンタジー、SFなど多岐にわたる。現在の2.5次元ミュージカルの先駆的存在。1974年に公演された『ベルサイユのばら』は空前の宝塚ブームを起こした。
宝塚歌劇団おすすめポイント
- 圧倒的スター主義
宝塚の大きな特徴としてあげられるのは、「スターシステム」が採用されているということです!宝塚は、先ほどご紹介した劇団四季とは反対で、作品で重要な役・ポジションを担当するのは、基本的に各組の中から選ばれたスターです。各組のスターの頂点に立つ男役が「主演男役」あるいは「トップスター」と呼ばれ、トップスターの相手役を務める娘役のことは「主演娘役」あるいは「トップ娘役」と呼ばれています。このスターシステムにより、脚本はトップスターに当てて書かれるそう!凄い世界ですよね!
みんなを虜にするトップスター、そしてトップスターとともに圧倒的なクオリティで輝くスターたち。そのスターたちそれぞれがファンを魅了する。作品を観たくて劇場に足を運ぶ人も多いですが、好きなスター目当てで観に行く人も多いのが宝塚の特徴です♪ - 宝塚音楽学校で磨かれている基礎力や精神が凄い!
私が初めて宝塚を観た際にまず驚いたのは、びっくりするほど振り付けが全員でそろっているということです。ラインダンスの足のそろい方なんて、本当に半端ない!
それはきっと、宝塚音楽学校できっちり基礎や精神を学び磨かれているから。テレビで観たことがある方も多いと思いますが、宝塚音楽学校に入るだけでも凄く大変なことなのに、そこで厳しいレッスンに励んだプロたちが選ばれてようやく舞台に立てる世界。
そのパワーやクオリティは感動ものです。初めて観た人は、こんな世界があるのかと驚く人も多いはず! - 華やかで独特な世界観に魅了される!
宝塚といえば、衣装の華やかさや「背負い羽」も特徴的です。クジャクのように美しい背負い羽をつけて、ゴージャスに登場される姿に観客はうっとり。物語を楽しんだ後のパフォーマンスを楽しみにしている方も多いそうです。また、物語によって衣装も全く違うし、とても素敵なのです。こだわられた繊細で華やかな衣装にじっと見惚れてしまう。
その上お話も種類豊富なので、世界観の違いも楽しめます♪
おすすめ作品と俳優
[ベルサイユのばら]
宝塚といえば、この作品。宝塚に大ブームを起こした代表作です。過去にも様々な俳優さんが演じられています。私が観た回は、元雪組トップスターの早霧せいなさんがオスカル、元星組トップスター柚月礼音さんがアンドレの回。オスカルの美しさとアンドレの男らしさが半端ない!大号泣してしまう感動作品です。私は個人的に、柚月礼音さんのファンなので、大感激したのを覚えています。
その後、凰稀かなめさんと朝夏まなとさんバージョンも観たのですが、そちらも相変わらず素晴らしい!この作品、Amazonプライム・ビデオやWOWWOWオンラインでも観ることが出来るのでお勧めです♪
宝塚歌劇「ベルサイユのばら」を観るには・・・
「U-NEXT」で観れます!
2013年月組公演「ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-」が配信中!
月組トップスター龍 真咲さんがオスカルを務めています!
31日間の無料トライアル期間で気になる作品を今すぐチェック!
[ロミオとジュリエット]
長年愛され続けているシェイクスピア作品。ロミオが柚月礼音さん、ジュリエットが夢咲ねねさんでした。若く燃え上がった恋と、人々の憎しみや恨み。それらが悲劇へと向かってしまう悲しさが心に凄くグッとくる。お二人が眩しくてキラキラだからこそ悲しかったし、色々考えさせられました。良く知られている物語で結末は知っているのにあれだけ感動させられてしまうって凄いことだなと思います。
[エリザベート]
ハプスブルク帝国最後の皇后エリザベートと、黄泉の帝王トートの愛の物語。
死であるトートを受け入れることはエリザベートにとって死を意味するものです。
そんな実話に基づいた物語。退団されてからもずっと東宝ミュージカルでエリザベートを演じられている花房まりさんと正統派男役と称賛される明日海りおさんの回を観ましたが、世界観に飲み込まれました。エリザベートの生きざまが刺さる。YouTubeにもありますが、花房まりさんの「私だけに」は最高です!
まとめ
唯一無二でキラキラした劇団、宝塚歌劇団。
この劇団出身の素敵な俳優さん方も沢山いらっしゃいます。
少女漫画が飛び出したような夢の世界にときめき、感動して下さい♪
ミュージカル劇団その③
[音楽座]
昔からの根強いファンも多い音楽座ミュージカル♪
私は、観に行くたびに毎回号泣している気がします。笑
人間の温かさとか、複雑で繊細な心の部分が伝わってきてジーンとくる。
そんな素敵な劇団です!
音楽座 概要
1987年設立のミュージカル劇団。
「シャボン玉とんだ宇宙 (ソラ)までとんだ」を筆頭として、「とってもゴースト」「マドモアゼル・モーツァルト」、「アイ・ラブ・坊っちゃん」、「リトルプリンス (星の王子さま)」、「ホーム」、「メトロに乗って」など様々なオリジナル感動作品を生み出している。その独自の精神性やオリジナリティは高く評価され、文化庁芸術祭賞、紀伊國屋演劇賞、読売演劇大賞など数多く賞を受賞している。
音楽座 おすすめポイント
- 「すべてを全員で」作り上げられる創作性!
音楽座の特徴的な部分の1つは、「ワームホールプロジェクト」と呼ばれる創作システムを取り入れていることです。私も初めて知ったシステムなのですが、「ワームホールプロジェクト」とは、全員が作品を良くするため挑戦し続けて、それぞれのメンバーが自分の専門分野以外のことも話し合いながら進化し続けていくというシステムらしい。意見の衝突があっても議論しあって、二者択一ではない、イメージをぶつけあうことで生まれた「第三の選択」をすること。そして一つ生まれた、確固たる「テーマ」を大切にすること。それがワームホールプロジェクト。
確かにそれって、凄く大事なことですよね。全員が受け身にならないで「何を伝えたいのかとか」を全体で目指す。だから音楽座のミュージカルは考えさせられるし、強く伝わって来るのもがあるのだと思いました。 - 日本人が作るという良さがある!
最近の日本のミュージカルは、海外のブロードウェイで上演されているものが日本上陸したものや、ミュージカル映画が舞台化されたものが多いです。そうゆう公演の場合、音楽や制作など、色々な要素は海外生まれです。
そんな中で、音楽座のオリジナルミュージカルは、曲も構成も、その他色々なものが日本人の手作り。日本人だからこそ作ることが出来る、心がじんわり温かくなるような繊細な作品が多いように感じます♪
日本人の心に深く寄り添う、そんな名作が沢山あります! - 歌声と、そのメッセージ性に大感動!
まず感動してしまうのは、その歌唱力。言葉が伝わって来るような、圧倒的な歌声がジーンと響きます。そして、メロディ―も歌詞もとても温かい。じんわり心に染みるような曲ばかりなのです!心が洗われるような、繊細で優しい世界観。そんな魅力に気付いてファンになる人も多いはず。また、一つ一つの作品に、込められているメッセージがあります。それが心に響くのは、1でご説明した「ワームホールプロジェクト」の強みかもしれませんね!泣きたくなるほどのその想いを誰かに伝えたくなる。そんな名作のある劇団です♪
おすすめ俳優と作品
[リトルプリンス]
世界で愛されるサン=テグジュペリの物語「星の王子さま」のミュージカル版。
「大切なことは目には見えないんだよ」など、大人の私たちの心に響く言葉の数々。純粋で真っすぐな王子に気付かされ、泣かされます。曲も温かくて素敵な曲ばかり。心が洗われ大感動すること間違いなしです!
[ラブレター]
いけない仕事を請け負いながら暮らしている男が、顔も知らないまま亡くなった偽装結婚相手の中国人女性から貰った手紙を元に後を辿っていく物語。真っすぐ純粋な女性白蘭の綺麗な歌声にとにかく感動しました。音楽に心のこもった言葉が載ると、こんなにも素敵なんだなと。
まとめ
日本オリジナルの素敵な作品がある劇団、音楽座。観に行った後は、心に残る、考えさせられるような想いが残ると思います♪それぞれの制作者たちが丁寧に作り上げた作品で心を動かされよう!
ミュージカル劇団その④
[ミュージカル座]
「ひめゆり」「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」「ゴースト」など、人気な感動作を生み出しているミュージカル劇団。感動するものから、コメディなものなど幅広い演目が公演されています。その名の通り「ミュージカルだけ!」にこだわられて上演され続けている本劇団。そのおすすめポイントをご紹介します♪
ミュージカル座 概要
1995年に、舞台芸術学院ミュージカル部の演技講師を務めていた脚本・演出家ハマナカトオルが、卒業生の中からメンバーを集めて創立したミュージカル劇団。
そのオリジナルミュージカルが評価され、東京芸術劇場ミュージカル月間優秀賞を受賞したり、文化庁芸術創造活動特別推進事業採択団体に選ばれるなどした。
劇団員は、ミュージカル座の公演だけでなく外部の作品に出演することも可能とされており、幅広く活動している。また、劇団員以外にも、経験のない人がミュージカルを学べるクラスもある。
ミュージカル座 お勧めポイント
- 作品も俳優陣も脚本家も。その多種多様な幅の広さが魅力!
ミュージカル座は、大笑い出来る作品から号泣させられるものまで、作品バリエーションがとても豊かです!俳優も脚本家も、どのジャンルもお手のもの。だからこそ、思いっきり泣けるし思いっきり笑えます。
物語も分かりやすいものが多いので、初心者にもお勧めのミュージカル劇団です。
また、公演される劇場も幅広いので、自分にとって行きやすい劇場で行けるかも。 - 歴史を重ねる中で変化し続けている!
ミュージカル座は30年近くの歴史があります。その中で「ミュージカル」というジャンルにこだわってどのように変化していけるのか探求し続けたいという理念があるそう。確かに、ミュージカル座の公演って、これだ!という縛りがないような気がします。どんなものもやってみて、幅広い年齢層のお客さんを喜ばせる。そんなことをし続けている劇団です。 - まずは、長年愛され続けている名作を。
ミュージカル座といえば、まず思い浮かぶのが「ひめゆり」です。
第二次世界大戦末期の沖縄戦で犠牲になった少女たち、ひめゆり学徒隊の悲劇を描いたミュージカル。命の尊さと戦争の悲惨さを真っすぐ訴えられる作品です。
今の時代だからこそ観るべき作品。ミュージカル座の中で特に人気の作品で、舞台装置や演出も豪華な素敵な作品なのでお勧めです!
まとめ
変化し続けるバリエーション豊かなミュージカル座。その名の通り、ミュージカルを愛いしている劇団なので、これからも楽しみですね♪
演目によってオーディション情報もサイトに載っているので、挑戦してみたい方はHP必見です!
「劇団視点のミュージカル」まとめ!
詳しく探っていくと、本当に劇団によって個性がある!
自分に合いそうな劇団や気になるところが見つかったら嬉しいです♪
といいつつ私は「この劇団のこの演目が好き!」といったように観る劇団を一つに絞るなんて出来ません笑
本当にそれぞれの良さがあるのですよね!!
それを是非、実感してください♪
ミュージカルと一緒に、元気な毎日を送れますように…!