最近、友達が出演していた舞台「色づく夏はみかん」を観てきました!
久しぶりにミュージカルではない生の舞台を間近で観て、アクリル板越しではあったけれど、とても感動した…!
早めについて、前の方で観られたので良かったです。
やっぱり私は断然、席は前の方で観るのが好きみたい。役者さんの中に入っていけるくらい共感できる気がして(笑)
ともかく、とても素敵な舞台でした。心が洗われた。「真っすぐって良いな」と思えた。
まず友達に。宝物みたいな作品に呼んでくれて、ありがとう!!
今回感じたことを忘れないように、ちゃんと書き留めたいと思います。
舞台「色づく夏はみかん」情報
舞台「色づく夏はみかん」 情報
脚本 金丸知美
演出 西本健太朗
出演者(B班を観てきました♪)
古米翔大、佐瀬康久、池田和登、伊藤真瞳天、下村りさ子、藤本優里香、真白ゆうみ、河野健二、水瀬よる、芥川美織
あらすじ
市村真琴は高3の夏、世良梨仁の絵を盗んだ。彼の才能に嫉妬していた。現在自分自身は中学校で絵を教え、世良はプロの画家になっている。そんなある日、真琴は盗んだ絵の中に入ってしまう。絵の中の色たちは、完成されないまま放置されてしまった絵を完成させてほしいと真琴に頼む。真琴は色を加えられないまま過去に苦しみながら日常を過ごすが、そんな彼のもとに世良が現れようとしていた。止まっていた2人の夏と絵が動き出す…。
舞台「色づく夏はみかん」の魅力三選
本作を観て。私が好きだったところ♪
私にとって、沢山の好きが散りばめられていた作品でした。 その「好き」を、正直に書きたいと思います。
- 愛おしい個性豊かな色の妖精さん
- 人の心の葛藤部分
- エモ音楽
① 愛おしい個性豊かな色の妖精さん
まずここは、観ていた人たち誰もが思っていたはず!
絵の中にいる色の妖精さんたちがとってもキュートなのです。個性があって、よく動き回っていて、とても可愛い。
色によってイメージってあるけれど、「分かるな~」って感じでした。
緑色の落ち着く感じとか、インディゴ色の何か不安が混ざっている感じとか、ローズ色のプライドが高そうなところとか、白は純粋なイメージがあったり…。そして、夕日を眺める時にポカポカ包まれているようなあの温かい感覚、みかん。黒は、「黒でも良いんだよ」って抱きしめてあげたくなる感じ。色に性格をつけてみるって、面白いですね。
今回の色の妖精さんたちの性格は、私がいつも持っている色のイメージと近いところが多くて、嬉しくなりました。脚本家さんと気があったりして♪笑
そしてそれでいて、黒も含めて、みんな純粋なところが良かった。
役者さんたちが、真っすぐ素直な気持ちで演じられているのだろうなと感じました。
純粋に一生懸命笑ったり泣いたり出来るって、宝物ですね。観ていて沢山微笑んでしまいました♪
②人の心の葛藤部分
今回1番ぐっと来たのは、真琴と世良の気持ちの葛藤です。
真琴がどうしても世良のことを好きになれなかった気持ちって、共感できる人は多いはず。
自分だって頑張っているのに、自分にはないものを持っている人がいて、自分に出来ないことを簡単そうにやってしまうとか。良いと思っているのに素直に尊重できないあの感じ。
そして世良のあの、なんとも鈍感な学生時代(笑)何にも気付いてない様子で、ただ純粋に好きと伝えてくるあの感じ。
そこら辺の真琴(古米翔大さん)と世良(佐瀬康久さん)がとてもリアルでした。
そして、世良が実は傷ついていた、真琴のことを許せていなかったというところが凄くグッときました。
絵のことも真琴のことも、大切に想っていたからこその傷。それはどんどん深くなっていき、黒になっていったのだなと。「怒るより優しくした方が忘れないでしょ?」と世良言った時、初めて世良の影の部分を目のあたりにして痛くて痛くて泣きたくなりました。傷ついているのがひしひしと伝わって来る演技って、苦しいけれど好きです。
頑張って隠していた本音部分の感情が溢れてしまうとき、これ程までに観客を魅了するのだなと。
また、そんな辛いシーンもあったけれど、それを、素直で明るい魅力がある美怜が和ませるところも好きでした。
楓が美怜を好きになる気持ちが分かる!
そして、真琴のことを純粋に尊敬している乙村くんが何となく真琴に似ているところとか、よく人のことが見えていて優しい心を持っている楓の苦しみとか、冷静そうに見えるけど世良をただずーっと想って見てきた恭子とか。
それぞれが人間らしくて共感させられたし、それぞれを好きになりました。実際にいそうな人たちばかりだったから。そんな人たちの複雑な感情の部分まで伝わって来るのって嬉しいですよね。人間って面白いけど弱いなって。
③ エモ音楽
いつも音楽のことを書いているので、音楽にも触れたいと思います!
今回の舞台はミュージカルではなかったのですが、度々BGMが流れました。
映画とかドラマでもそうだけど、BGMの効果って凄い!
観ている人を自然と物語の中に連れて行ってくれる。逆に、音楽に注目してしまうと「あ、ここで泣かせようとしているな」とか分かってしまうから、最近は何を観るにも音楽には注目しないで、載せられるようにしています(笑)
今流行っているTikTokとかもそうですよね。
音楽が、ズルい!(笑)そのものにピッタリな音楽がついているものって、人の心を本当に動かしますね。
今回も、もちろん心を動かされるお話と演出と演技があって、それに音楽が加わることでさらに心が動きました!
今回も、エモ音楽にもやられた!(笑)
まとめ
観終わった後、グッズを買おうとしていたら、「この子ヤバイ!」とか、「推し!」とか言う声が聞こえてきました。それだけ役者さんたちが魅力的だったのだろうな♪
最近流行っている「推し」という言葉が、私にはまだ分からないけれど、推しってこうゆう風に生まれるのか、と(笑) なんだか良いですよね♪
今まで、コロナ禍で思うように演劇が出来なかったこととか、でも初日を迎えられた喜びとか、協力して練習してきたこととか、それをみんなで形にした気持ちとか、最後に色々感じて泣きそうになりました。
この作品も、キャラクターたちも、役者さんたちも。どれもがその日の私にとって衝撃的なくらいキラキラときめくものでした!
素敵な作品に触れられて。ハッピー♪
書いていてポカポカしてきたので、今日も頑張れます!
ありがとう。
「おまけ」
この作品を観て、一番に思い出した歌があるので載せたいと思います♪
ハナレグミの、「光と影」。
誰にでも光と影がある。
でもそれは悪いことではないし、素敵なこと。
いつだって今回の演者さんたちのように、
「その輝きに真っすぐに熱くなれたら」、「何にだってなれるぜ。どこにだっていけるんだぜ。」
そんな気持ちを大切にしていきたいです。