劇団四季のディズニーミュージカルについて、前回は「アラジン」の魅力をご紹介しました!
そして今回ご紹介するのは…「リトル・マーメイド」!
どちらも大人気な作品なので知っている方も多いはず!
「海の中って、舞台で表現できるの?」
こんな風に、思う方も多いかもしれません。
しかし、劇団四季はどんなファンタジーな作品もお手の物。
今日も、愛情いっぱいで書いていこうと思います…!
概要
2008年にブロードウェイで上演された本作品。
日本の劇団四季では、人魚伝説の故郷であるヨーロッパ版の演出が採用され上映されています。
日本人の心情に寄り添うのは、繊細で洗練されたヨーロッパ版だと考えられたらしい。
大人から子供まで楽しめる、長年愛される本作品の魅力をお伝えします
あらすじ
地上に憧れる人魚姫のアリエル。
彼女は、人間の王子エリックに恋をし、エリックに会いに行くために魔女のアースラーと契約を結びます。
アリエルが人間でいられるのは、三日目の日没まで。周囲の心配をよそに、アリエルは地上に上っていきます。
劇団四季「リトルマーメイド」の魅力 3選
- 名曲の数々。圧倒的な歌唱力
- 3Ⅾの海の中の世界、飛び出す絵本のような外の世界
- 家族、友情、恋愛。それぞれの温かい気持ち
1.名曲の数々。圧倒的な歌唱力
誰もが聞いたことのある曲も多い本作。
作曲を担ったのは、天才作曲家アラン・メンケンです。
作詞家ハーワード・アッシュマンと手を組んだのは、ミュージカル「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」以来で、二人の作った楽曲は物語に欠かせないものとなっています。
ミュージカルの楽曲は、普通の曲と違って、物語をより説得力のあるものにしたり、情景を想像させたり、台詞をより伝えるなど、様々な役割があります。
本作でもまさに音楽は命。
例えば、アリエルが歌って聞かせる曲「パートオブ・ユア・ワールド」の最初の前奏は、8分音符の繰り返しで音階が上がっていくことにより、海の上を登っていく情景が想像され、ワクワクした気持ちになります。
また、アニメにはない、アースラーの手下が歌う曲「いい子」は、そのあとのアースラーの登場をより印象的に、盛り上げています。
このように計算され工夫されつくした楽曲を圧倒的な歌唱力で聴くことが出来るのだから、感動しない訳がない!
私が観た回のアリエル役は、ライオンキングのナラ役などもされている、谷原志音さんでしたが、声が透き通っていて、アリエルそのものでした。
歌いながら表情もコロコロ変わっていて、とってもキュート!
宙に浮かびながらあんな歌が歌えるってどういうこと!笑
下記、谷原さんのパートオブ・ユア・ワールドです↓
2.3Ⅾの海の中の世界、飛び出す絵本のような外の世界
本作の圧倒的な魅力の1つは、舞台演出です。
物語が始まった時から、もうそこは海の中。
舞台全体を使って泳ぎ回るアリエルやその仲間たちに釘付けになります。
魚たちが大集合する楽曲「アンダー・ザ・シー」は、海の中の魅力に溢れていて、とってもお勧め!
珍しいお魚たちも沢山いる鮮やかな海の中は、見ごたえ抜群です。
自分も一緒に海の中の仲間として見ているような気分になります。
下記、劇団四季「アンダー・ザ・シー」です↓
そして、アリエルの憧れの世界でもある地上。
地上の演出は、海の中とは違う演出になっていて、まるで飛び出す絵本のように見えます。
海の中から地上にやってきたことを実感させられる演出。
地面に足をつけたアリエルを待つ、地上の世界はとっても可愛くて素敵なのです。見ているだけで癒されます。
3.家族、友情、恋愛。それぞれの温かい気持ち。
舞台版では、原作のアニメより、登場人物の一人ひとりの心情がより細かく描写されています。
私が大好きなナンバー「もしも」のカルテットバージョンでは、エリック王子、アリエル、トリトン、セバスチャンがそれぞれの想いを歌います。
アニメではなかったこの曲で、エリック王子やトリトン王、セバスチャンの葛藤も知ることが出来ます。
それぞれの想いがハーモニーになるところはとても聴き心地が良く、お勧めです。
また、アリエルの親友フランダーと、アリエルの関係性も見どころ。
私はいつも、観終わった後にフランダーのこれからの心情について、どうしても考えてしまいます…。
娘を想うトリトンとアリエルの関係、恋するアリエルとエリック王子それぞれの気持ち、いつでもアリエルの味方フランダー、心配しながらアリエルに振り回されるセバスチャンなど、それぞれの心情に深く感情移入出来るのも舞台の醍醐味です。
まとめ
音楽も演出も、全てが魅力的です。
これは、観に行きたい…!
家族で観ても、友達と観ても、恋人と観ても、一人で観ても、感動します。
明日も頑張ろうと思える作品です!