技術がずば抜けている人物が、あえてトップに立とうとしない ― そんなキャラクターに惹かれた経験はありませんか。
『flehmen』のファントムは、まさにそういう猫です。バンド「アイアンクロウ」のベーシストで、その腕前は作中でも最上位クラス。指が躍るようなスラップは、見せ場のたびに耳を奪います。
それだけの実力を持ちながら、彼はリーダーの座を望みません。理由は単純で、他人の音楽に自分の技を乗せること自体が、たまらなく楽しいから。勝ち負けより、技巧のぶつかり合いそのものに夢中になる ― そんな陽気で達観した強者です。
凄腕なのに肩の力が抜けている。そのバランスに惚れる方は、きっと多いはずです。まずは、彼のベースが暴れる一曲を。
文責:motet 編集部

