「作曲 やり方」と検索すると、
・コード進行を考えましょう
・メロディを作りましょう
と書かれている記事は多いですが、そもそもその“考え方”がわからない人も多いはずです。
そこでまず、プロの作曲家やギタリストが実際にやっている作曲方法を整理します。
プロの作曲方法は「ひらめき」ばかりではない
よく誤解されがちですが、プロの作曲家は
いきなりメロディやコードを思いついているわけではありません。
実際の作曲現場では、次のような方法がよく使われています。
● パターンを持っている
- よく使うコード進行
- よく出てくるメロディの動き
- 定番のリズム
これらを無意識に組み合わせているのです。
● 何かしらの「きっかけ」から始める
- コードをジャラっと鳴らす
- リフを適当に弾く
- 鼻歌を録音する
最初から完成形を目指していません。
● ダメなアイデアを大量に出している
プロほど
「これはボツだな」
というフレーズを何十個も作ります。
曲は“選ばれたアイデア”でできているのであって、
最初の一音が完璧なことはほぼありません。
それでもコードもメロディも思い浮かばない場合は?
ここまで読んで、
「それでも何も出てこない」
という人もいると思います。
安心してください。
これはセンスがないのではなく、スタート地点が遠すぎるだけです。
そこで次に紹介するのが、
👉 どうしても何も思い浮かばない人のための現実的な方法
です。
【最終手段】どうしても無理な場合は「コピー」から始めていい!
いきなり
「コピーしちゃえばいい」
と言われると乱暴に聞こえるかもしれません。
なので正確に言うと、
自分で何も生み出せない状態を抜け出すための“補助輪”としてコピーを使う
という位置づけです。
ギター曲をコードから始める場合の正しい順序
① 好きな曲のコード進行を参考にする
「丸パクリ」ではなく、
作曲の型を借りるイメージです。
- 8小節だけ
- シンプルな曲でOK
コード進行を自分で考えられないなら、
考えなくていい状態を先に作るのが正解です。
② そのコードをループして鳴らす
ギターで同じコード進行を繰り返し弾いてください。
この時点では
- 曲を完成させようとしない
- メロディも考えない
ただ音に浸かるだけです。
メロディが作れない人のための超シンプルな方法
「メロディの作り方がわからない」
これはほぼ全員が通る道です。
そこで最初にやるべきことはこれです。
👉 鳴らしているコードの中の音を使う
例えば、Cコードなら
- C
- E
- G
このどれかを
- 単音で弾く
- 口ずさむ
これだけ。
理論もスケールも不要です。
**コードの構成音は、必ず“正解の音”**だからです。
1音でいい。動かさなくていい。
最初は
- 同じ音を
- リズムだけ変えて
これで十分メロディになります。
多くの人が
「もっと動かさなきゃ」
と思いすぎて失敗します。
作曲ができない人ほど「順序」を間違えている
まとめると、
- プロは完璧なアイデアから始めていない
- きっかけを作って音を出している
- それでも無理な場合は、型を借りる
- メロディはコードの音からでいい
という流れです。
ギターを使った作曲のやり方で大切なのは、
才能よりも、スタート地点の近さです。
「どうしても何も出てこない」
そんな時は、今日紹介した順序でギターを鳴らしてみてください。
それは逃げではなく、
ちゃんとした作曲の第一歩です。

