おすすめの練習用ドラムパッドの選び方とは?ドラマーなら知っておきたい知識まとめ

ドラムの技術向上のために行う練習で必須のアイテムといえば、ドラムパッドです。今回は、ドラマーが知っておきたい練習用ドラムパッドの選び方について、詳しくお伝えします。これからドラムパッドの購入を検討している初心者ドラマーの方は必見です!

目次

ドラムパッドとは

ドラムパッドとは、ドラムの練習に利用するアイテムで、リアルなドラムセットの打面を再現しています。ドラムパッドの別名は多く、トレーニングパッド・トレーニングドラム・プラクティスパッド・練習パッド・練習台など、さまざまな名前で呼ばれることがあります。

ドラムパッドはドラムセットの中心に配置するスネアドラムの代用として使用することが多いです。ドラム演奏をする際に欠かせない「ドラムスティックの跳ね上がり(リバウンド)」の感覚を鍛えるために必要な練習ツールですので、初心者ドラマーの方はぜひ購入を検討することをおすすめします。

ドラムパッドの特徴

・音を抑えて練習が可能

ドラムパッドの特徴として、叩いた時の音を抑えて練習することが可能である点が挙げられます。自宅での練習の際に、大音響が出るアコースティックドラムを叩くのが難しい環境の方がほとんどでしょう。

そこで、消音性の高いドラムパッドを利用することにより、大きな音を出すことなくドラムの練習を自宅で行うことができます。
※ただし、住環境や練習時間によっては、ドラムパッドの練習でも近隣への騒音につながるケースはあり得ます。十分にご注意ください。

・コンパクトで持ち運び&収納が楽

アコースティックドラムのスネアドラムなどに比べると、ドラムパッドはコンパクトに設計されているケースが多く、幅を取らないので自宅環境での練習・持ち運び・収納などにはとても便利でしょう。

なお、リアルな練習がしたい方向けに、スネアドラムと同じくらいの大きさの打面サイズになっているドラムパッドもあります。その他、スタンドタイプのドラムパッドはスタンドがついている分、多少のスペースが必要になることは覚えておきましょう。

・アコースティックドラムに近い打感

ドラムパッドの中には、アコースティックドラムに近い打感を得られるモデルも多数存在しています。スネアドラムの打感に近いモデル、シンバルの打感を模したモデル、フロアタムやタムの打感に似ているモデルなど、求めている打感が得られるドラムパッドを選ぶようにしてください。楽器店などで購入する際には、試打してからの購入をおすすめします

ドラムパッドの種類別の選び方

・用途の違い

– 膝当てタイプ

膝当てタイプのドラムパッドは、膝に取り付けてどこでもドラムの練習をすることができるアイテムです。場所を選ばず練習したい方や、手軽さを重視したい方におすすめです。

– リム付きタイプ

ドラムの周りを囲んでいる金属の部位をリムと呼びます。このリム付きタイプのドラムパッドであれば、リムをスティックで打つ本格的なリムショットの練習も可能です。ただし、リムを打つと大きめの金属音が出るため、戸建てなどの近隣の騒音を気にせず使える環境に適しています。

– スタンドタイプ

スタンドタイプのドラムパッドは、アコースティックドラムと同じようにリアルなスタンドが付いており、スタンドとパッドを取り外して互換できるモデルもあります。初心者の場合は、パッドとスタンドがセットになっているモデルを購入すると良いでしょう。また、スタンドから取り外せば卓上タイプとして利用できるモデルもあります。

– 卓上タイプ

テーブルや床などに置いてプレイする卓上タイプのドラムパッドは、自宅の限られたスペースで手軽に練習したい方におすすめです。スタンドにセッティングしたスネアドラムの上に卓上タイプのパッドを置けば、スタンドタイプの練習パッドとしても使用できます。

– 携帯タイプ

自宅外での練習などのために、簡単に持ち運びを行うことができる携帯タイプの練習パッドもあります。自宅での練習用とは別に用意しておくと、出先でのドラム練習に苦労しないため、便利です。

・素材の違い

– ウレタン

ウレタンとは、ポリウレタンの通称のことで、ラバーよりも柔らかいプラスチック素材の一種です。消音性に非常に優れているため自宅練習には最適ですが、その分、リバウンドや打感は弱めとなっています。手首を中心とした腕の使い方を訓練するドラムパッドとしておすすめ。

– メッシュ

メッシュは、電子ドラムのパッドにも採用されており、ナイロンやポリエステル素材が網目状になっていて、消音性が高い特徴があります。打感については、リバウンドが強めのモデルが多く、しっかりチューニングして調整すればアコースティックドラムをプレイしている感覚に近づけることも可能です。

– ラバー

ラバーは、ゴム性の一般的な素材となっており、採用しているドラムパッドの種類も非常に豊富です。打感については、リバウンドが強く、スネアドラムに近い感覚で練習することができます。ただし、他の素材に比べると打音はやや目立ちます。

– コーテッド

コーテッドとは、実際のアコースティックドラムで使用されているヘッド素材を用いた練習パッドのことです。打感については、他のパッドに比べて非常にリアルな感覚を得られる特徴がありますが、その分、打音については最も大きいため、使用環境を選ぶ点には十分に注意が必要になります。

ドラムパッドの練習シチュエーション別の選び方

・自宅で練習する場合のおすすめの選び方

自宅でドラムパッドを用いた練習を考えている場合は、住環境によって選び方が変わります

アパートやマンションに住んでいる場合、近隣住民への迷惑になる騒音を抑えるため、なるべく消音性の高いものを選ぶことをおすすめします。素材については、ウレタンやメッシュを選び、卓上タイプやスタンドタイプを組み合わせて練習するのが良いでしょう。

一方、一戸建てに住んでいる場合、消音性を気にする必要がない方も多いかと思います。その際には素材はラバー&卓上タイプorスタンドタイプがおすすめです。

・自宅外で練習する場合のおすすめの選び方

自宅外で練習する場合、ライブハウスの控室などで音量を気にする必要ない場合は、ラバー素材の、膝当てタイプや携帯タイプのものを選ぶのがおすすめです。一方、出先であっても音量を気にする場合には、素材はメッシュの携帯タイプを持参していくのがベストでしょう。

・本格的な練習をしたい場合のおすすめの選び方

スペースや音量などを気にする必要がなく、ある程度のコストをかけて練習環境を整備することができる場合は、リアルなアコースティックドラムセットに近い配置のスタンドタイプのドラムパッドを用意し、より本格的な打感を得るためにコーテッドの素材を選ぶことをおすすめします。

まとめ

今回は、ドラマーならば知っておきたい練習用ドラムパッドの選び方について、詳しくお伝えしてまいりました。ひとことでドラムパッドと言っても、素材やタイプによって様々な種類があることがお分かりいただけたかと思います。これからドラムパッドの購入を考えている初心者ドラマーの方は、こちらの記事を参照に、ご自身の練習スタイルに合ったドラムパッドを見つけ出してください。

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