ギター初心者必見!ギターコード表の読み方をわかりやすく解説

ギターコード表は、弾き語りの楽譜などによく登場する図ですが、さまざまな記号や数字、専門用語などが書かれているため、ギター初心者には難しいと感じる方もいるかもしれません。これまで楽器経験がない場合は、苦手意識を持ってしまうことが多いですが、実はギターコード表は一目見れば理解できるように作られているため、それぞれの記号や数字さえ覚えてしまえば、比較的簡単に読めるようになります。今回の記事ではギターコード表の読み方について、詳しくお伝えしてまいります。

目次

ギターコード表とは

コードとは、日本語でいう「和音」のことです。例えば、「」の音を鳴らすだけではコードにはなりませんが、「ド・ミ・ソ」の3つの音を同時に鳴らすことによって、調和した美しい響きが生まれます。このように、複数の音が重なることで生まれる音色がコードです。

また、コードの押さえ方を表した図をギターコード表(コードダイアグラム)といいます。この表には、押さえるフレットの位置や指の配置が記載されているため、ギターコード表を読めるようになれば、一目でコードの押さえ方を理解することが可能です。

はじめ慣れるまで時間を要することもありますが、読み方を理解できると好きな曲をより早く弾けるようになり、演奏も楽しくなります。しっかり覚えていきましょう。

ギターで使われるコードの読み方

・音階の表記

日本人に馴染みのある音階は「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」ですが、実はこれはイタリア語表記の音階です。英語表記の音階は「C・D・E・F・G・A・B」とされ、ギターコードでは英語表記の音階が使用されます。

例えば、Cコードは「ドの和音」で、Gコードは「ソの和音」を表します。なお、「ド」の音に対応するアルファベットはAではなく「C」となります。混同しないよう注意しましょう。

・コードの読み方

ギターコード表を見ると「Cm」や「A7」などの文字が記載されています。こちらはコードネームと呼ばれるものです。

コードを覚え始める時は基本的な種類から覚えていきましょう。例えば、「C」や「D」と記載されているものはメジャーコードという明るく爽やかな印象を持つ基本的なコードです。一方「Cm」や「Dm」はマイナーコードと呼ばれ、暗くシリアスな印象を持つコードとなっています。

なお、「Dm7(ディー・マイナー・セブンス)」など、それぞれの意味が組み合わさったものもあります。演奏を行いながら徐々に覚えていきましょう。

・オンコード

コードのなかには、「C/G」のようにスラッシュで区切られているものがあります。これはオンコードと呼ばれるもので、「C/G」の場合は「シー・オン・ジー」と読みます。「Cコードを押さえるが、ルート音はG」になります。そのため、、「C/G」と記載された場合は、Cコードの音のルート音が「G」になります。

なお、ルート音は「根音」とも呼ばれ、そのコードのなかで最も低い音のことです。例えば、「C(ド)・E(ミ)・G(ソ)」で構成されるCコードは、最も低い音であるC(ド)がルート音ということになります。

ギターコード表の読み方

・弦を押さえる位置

ギターコード表には、そのコードで押さえる位置が黒丸で表記されています。ギターコード表はギターの指板に対応しており、一番下の横線が6弦、一番上の横線が1弦です。

また、縦線はフレットを意味し、ギターコード表の下に書いてある数字がフレット数を表します。フレットの数字が記載されていない場合もありますが、その場合は基本的に一番左が1フレットという意味です。

なお、BやFコードでは、複数の弦にまたがった長い黒丸が記載されます。これは「セーハ」と呼ばれ、指を寝かせることで複数の弦を押さえるという意味の記号です。例えば、Fコードでは1~6弦を全て人差し指で押さえる必要があるため、セーハが使われています。

・〇と×の記号

ギターコード表の左側には、×の記号が記載されています。これは、指で押さえていない弦をどうするのかを表す記号です。

まず、〇がついている弦は「何も押さえずにそのまま弾く(開放弦を弾く)」という意味になります。一方、×がついている弦については弾きません。もしくは、弦を押さえていない指で軽く触れておくことで、音が出ないようミュートするようにしてください。

例えば、Cコードの場合は6弦の位置に×の記号が付されています。親指で6弦に軽く触れておくことで、もし6弦を弾いてしまったとしてもミュートさせることが可能です。

ギターコード表の上下左右が逆になっている理由

ギターを弾いている様子を正面から見ると、右がヘッド側で一番上が6弦です。しかし、ギターコード表では左がヘッド側、一番上が1弦となっており、正面から見た様子とは上下左右が逆になっているのがわかります。

なぜギターコード表は上下左右が逆になっているのかというと、ギターを弾いている人が自分の左手を覗き込んだ場合と同じ見え方で表記しているからです。最初は違和感がある方もいるかもしれませんが、練習を重ねるうちに慣れていくためご安心ください。

ギターコード表を使った練習方法

・実際にコードを弾いてみる

ギターコード表の読み方が理解できたら、実際に表を見ながらコードを弾いていきましょう。「C」「D」「Em」「G」のコードは比較的押さえやすく、楽曲でも多く使用されているため、この4つのコードだけで弾けてしまう楽曲もあります。

なお、コードを押さえる練習をする際は、最も太い弦から順番に1本ずつ弾いていきます。最初はゆっくりと弾き、それぞれの音がしっかりと綺麗に出ているかを確認してください。この時、音程がずれてしまったり、しっかりと音が出なかったりする場合は誤った押さえ方で弾いてしまっていることが考えられます。

例えば、指をしっかりと立てて弦を押さえていない場合は、他の弦に指が当たっている場合があります。指をしっかりと立てて、指先で押さえるように意識しましょう。

・コードチェンジの練習

コードが綺麗に弾けるようになったら、次はコードチェンジに挑戦しましょう。例えば、「G→C→D→G」の順で、スムーズに次のコードへと移れるように弾いてみてください。

コードチェンジが上手くいかない時は、次のコードに移る際に指を弦から離し過ぎていないか確認してみましょう。前後のコードで、どのように指を動かすのが最短距離なのかを確認し、流れるようにコードチェンジができるよう意識しましょう。

また、コードの押さえ方をしっかり覚えきれていないという場合もあります。この場合は何度も繰り返し練習を行い、身体で覚えることも重要です。

基礎練習は地味で退屈に感じるかもしれませんが、初心者のうちに基礎をしっかりと身につけておくことで、より上達しやすくなります。毎日少しずつでもいいので、継続して練習することが大切です。

まとめ

今回は、ギターコード表の読み方について、コードに関する基礎知識なども交えながら解説しました。ギターコード表は英語や記号ばかりで表記されているため、慣れるまでは苦手意識を持つかもしれませんが、仕組みが理解できれば一目で演奏することができるようになります。今回の記事を参考にしながらギターを楽しみながら練習して、着実にレベルアップを目指しましょう。

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