ギターのメンテナンスとは?おすすめのメンテナンス用品&グッズ・頻度・お店の料金相場などを詳しく紹介!

ギターを手に入れた後に、必要なのがギターのメンテナンスです。今回は、ギターをメンテナンスするにあたって必要なメンテナンス用品&グッズやギターのメンテナンスの頻度にくわえて、お店にメンテナンスを依頼した場合の料金相場などを詳しくお伝えします。

目次

普段から行いたいギターメンテナンス一覧

・練習後にクロスで手入れ

基本的なギターメンテナンスのひとつに、練習後にクロスで弦を拭いて手入れをするという作業があります。クロスで弦を拭くのは基本であるものの、ギターを触ることに慣れてくると、ついサボってしまいがちです。

練習中に弦に付着した手汗や汚れをそのままにしてしまうと、弦が錆びるなどの劣化が早く進んでしまうだけでなく、場合によってはフレットまで錆びてしまうこともあります。

その他、エレキギターやエレキアコースティックギター(エレアコ)は、ホコリがたまってしまうと電気系統の故障につながるケースもあるので注意しましょう。ブリッジやボディ、ネック、弦などの主要部分をクロスでしっかりと拭いてください。

・指板にオイルを塗布

指板がローズウッドやエボニーの素材でできているギターを使っている場合は、指板のオイル塗布が必要です。1〜3ヶ月に1回程度、弦の交換を行うタイミングと一緒に行うのがおすすめ。

さらに、レモンオイルやオレンジオイルなどを利用して、指板に満遍なくオイルを塗り込み、少し時間を置いてからティッシュなどでオイルを拭きとります。

・フレットの手入れ

フレットは音程を決める大切な部品ですが、手入れを怠るプレイヤーが多い部位でもあります。フレット磨きプレートやマスキングテープなどを利用して指板を保護し、フレット磨きのシートを利用してしっかりと磨きましょう。同時に弦の交換を行うのもおすすめです。

・ネックの反りの確認

ギターのネックは木材でできているため、メンテナンスせずに放置していると反ってしまう可能性があります。ネックが反ると以下のような影響が生じます。まずは手持ちのギターのネックが反っていないかチェックしてみましょう。

  • 順反り:弦の張力によってネックが起き上がり、弦高が高くなるため弾きにくい
  • 逆反り:ネックが山形に反ってしまうため、ヘッド側で音が詰まる・弦がビビる(雑音が混ざって鳴る)などの症状が出る
  • 元起き:ネックがジョイント部分から起き上がった状態になる
  • ねじれ:1弦側と6弦側で順反りと逆反りが別々に起きる

ネックの反りを直すためには、ネックに仕込まれているトラスロッドと呼ばれる金属棒を調整する必要がありますが、繊細な作業となりますので初心者の方は楽器店でメンテナンスしてもらうのが良いでしょう。特に、元起きやねじれは楽器店での修理が必須です。

・ペグ、ジャック、ストラップピンの緩みチェック

ギターを一定の期間使い続けていると、チューニングを行うペグ、シールドケーブルを挿すジャック、肩掛けのストラップをつけるためのストラップピンなど、各部位が緩んでしまっていることがあります。

これらの緩みをチェックして、ドライバーやレンチでギターメンテナンスの際に緩んだ箇所を締め直すことも重要です。これらを放置すると、ストラップ抜け落ちの事故やチューニングの狂い、配線の断線などにつながる恐れがあります。

・弦の交換

ギター弦の交換の方法や張り替えのコツは詳しく記載している別記事があります。そちらも参考にしてください。

ギターの保存場所や保管方法

ギターは風通しの良い日陰で保管するようにしましょう。直射日光や湿気はギターの本体や弦の劣化を早めるため、注意が必要です。日差しの窓際や、湿気の多い風呂場や台所の水場の近くなどにギターを保管することは避けた方がベストでしょう。

また、ギターケースの中に入れて保管する場合は、湿度調整剤をギターケースの中に入れておくと、湿度を一定に保つことができるためおすすめです。

その他、ギターを長期間弾かないで置いておくと、不調に気づきにくくなるため、短時間でも日常的にギターを弾いてコンディションをチェックする癖づけも大事だと言えます。

また、ネックの反りを恐れて弦を緩めて保管する方もいますが、チューニングが合っている弦を備え付けている状態がギターにとっては通常の状態であるため、保管する際に弦を緩める必要はありません。

ギターメンテナンスに必要なもの一覧

・ギターポリッシュ

ギターポリッシュとは、ギターのボディを磨く際に利用するポリッシュ剤です。ギターの塗装によって使用すべきポリッシュが異なる場合があるため、事前にギターに合うポリッシュの種類を確認しておきましょう。

・ポリッシュクロス

ポリッシュクロスとは、ギターの各部位を磨くために利用する布のことです。ギターのブリッジやボディ、ネック、弦などを磨くために活用します。各部位のクリーニングに合わせて複数枚の予備を用意しておくのがベストです。

・弦の潤滑剤&クリーナー

弦の潤滑剤またはクリーナーは、クロスなどに吹き付けてから弦を吹くことで、弦の汚れを落とすことができ、指の滑りを良くすることができます。ライブや演奏直前の弦のメンテナンスなどにも活用できるため、普段から常備しておくのがおすすめです。

・レモンオイルまたはオレンジオイル

塗装がされていないローズの指板などを保護するために塗布するオイルです。レモンオイルまたはオレンジオイルどちらを使うか迷った方は、香りの好みをベースに選んでも問題ありません。

・ニッパー

ニッパーは古い弦の交換を行う際や、張り替えた新しい弦の余り部分をカットする際などに重宝します。古い弦をカットする場合は、弦を十分緩めた上でカットするように注意しましょう。

・チューナー(音叉)

弦を張り替えた後に音程を整えるチューニングを行う時は、チューナーや音叉は必須です。最近ではスマートフォンのアプリでもチューニングを行えますが、より正確なチューニングを行いたい方はチューナーを使うのがおすすめです。

・ストリングワインダー

弦を交換する際に、素早く弦を緩める・締める場合に便利なのがストリングワインダーです。弦交換を効率的に行いたい方におすすめのアイテムとなっています。

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ギターメンテナンスの頻度はどれくらいがベスト?

ギターメンテナンスの頻度は、ギターの弦交換のタイミングに重なる1〜3ヶ月に1回行うのが最低限の頻度だと言えるでしょう。

その他、指板やネックなども含めた全体的なメンテナンスの頻度は、年1〜2回程度行っておけばベストな状態を維持することができるかと思います。

また、日頃から短時間でも良いのでギターをプレイする習慣を設けておくと、些細なギターの不調なども気づけるようになります。日常的にメンテナンスが必要か判断しながら練習を行いましょう。

楽器店にギターメンテナンスを依頼した場合の料金相場

楽器店にギターのメンテナンスを依頼した場合の料金相場は、お店によって異なりますが、おおよそ以下のような費用となることが多いでしょう。

メンテナンス項目費用
弦交換(弦の代金別途)500円〜
ストラップピン穴補修500円〜
ペグ交換2,000円〜
ピックアップ交換(パーツ代金別途)3,000円〜5,000円程度
ネック折れ修理35,000円〜60,000円程度
ネック、弦高、オクターブピッチの調整無料〜5,000円程度
フレットすり合せ6,000円〜
ナット溝調整2,000円〜
ジャック、スイッチ、POT、コンデンサーなど交換(パーツ代別)1,000円〜
リフィニッシュ(塗装)ボディのみ50,000円程度
ネック・ヘッド含むと80,000円〜90,000円程度

まとめ

今回は、ギターをメンテナンスするにあたって必要なメンテナンス用品やグッズ、ギターのメンテナンスの頻度やお店に依頼した場合の料金相場などを詳しくお伝えいたしました。ギターは日頃から愛情を持って触れることで、故障や修理といった万が一の大掛かりなメンテナンスを行うことになる可能性を下げることができます。ぜひ参考にしてください。

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