名作ミュージカルには、たった一曲で観客を涙させる場面があります。物語の積み重ねが、ある一曲に凝縮して噴き出す ― あの瞬間です。
『flehmen』が目指しているのも、まさにそこです。猫人間たちのバンドが鳴らすロックに乗せて、一人ひとりの背負ってきたものが、一曲のなかで一気にほどける。激しさのなかにある切なさが、聴き手の不意を突きます。
ジャンルは違っても、「歌が感情の臨界点を作る」構造は同じです。ミュージカルのあの一曲に泣いた経験があるなら、この作品の決め所も、きっと刺さります。
その一曲を、物語の流れごと聴いてみてください。
文責:motet 編集部

